あなたside
医者「もう無理はしちゃいかんよ。」
あなた「はい。」
異常が見られなかったので、予定通り帰れる事になりました!
あなた「あの。お母さん病室に居ますか?」
医者「あぁ。居ると思うよ。顔出して帰るかい?」
あなた「そうします。」
看護師「先生。あなたちゃんお見舞いに行ったんですか?」
医者「ついでだそうだ。」
看護師「そうなんですね。あ、さっき、息子さんも来てましたよ。今日は良い日でしょうね〜」
久しぶりに会うからな……
飲み物でも買ってから行こう。
喋りたい事はいっぱいあるからね。
焦凍side
焦凍「お母さん。」
俺は今、お母さんの病室にいる
ずっと向き合わなきゃ行けないと思っていた
逃げずに向き合わなきゃ行けなかった
緑谷に言われてやっと決心が着いた
冷「……(´˘`*)珍しいわね」
焦凍「あぁ。もっと早く来るべきだった」
冷「良いのよ。それより体育祭見たわ。凄かったわね」
焦凍「まだまだだ。」
冷「やりたいようにやればいいのよ。母さんは応援するわ」
焦凍「ありがとう、お母さん。」
沢山
沢山
今まで話せなかった事を話そう。
クラスの事
将来の夢の事
俺の事
そして、
あなたの事も
成長した俺を見て欲しいから_______________
あなたside
ふふんっふんふん♪♪
売店寄ったらキャンディー貰っちゃった〜♡
苺とラムネとぶどうがあるからお母さんに選ばせてあげよ〜
「〜〜〜。〜〜〜!」
「〜〜〜クスクス」
誰かいる……
看護師さんかな?
ソーー🚪
冷「焦凍は凄いのね( * ॑꒳ ॑*)۶"ナデナデ」
焦凍「そうか……?( ⸝⸝⸝¯ ¯⸝⸝⸝ )」
一瞬……
私は息の仕方を忘れた
どうして?
なんでいるの?
今まで来なかった癖に
なんでそんな笑ってるの?
2人で何話してたの?
そんな笑顔私には見せてくれないじゃない。
焦凍兄の何がすごいの?
私は_______________
どんだけ頑張っても、認めて貰えないの?
ずっと……焦凍兄には勝てないの……?
こんな様な事がずっとグルグルと
頭の中を駆け巡っていた……
ベコッ
……持ってたペットボトルが落ちた。
底凹んだな……
冷「あら、あなたじゃない。そんな所に立ってないで、来てたなら入ってこれば良いのに。」
あなた「ごめんね。お母さん、楽しそうに話してたから、邪魔しちゃ悪いと思って。」
あんな空気で入れる訳無いよ。と心の中では思いながら……
あなた「それに、もう帰るから。はい。お茶」
冷「来たばっかりじゃない。……あっ!じゃあ、帰るのなら焦凍も一緒に帰ったらどうかしら?積もる話もあるだろうし。母さんの事は気にしないで。ね?」
あなた「え”ッいや別にh…」
焦凍「そうだな。お母さん、話せて良かった。」
冷「( *´艸`)うふふ。私も話せて良かったわ」
焦凍「帰るぞあなた」
あなた「は!?私一緒に帰るなんて……!」
焦凍「……」>⊂(´・ω・`)スタスタ
あなた「ちょっ……離せってッッ!」
ガラガラピシャン🚪
冷「あらあら……」
あなた「1人で帰れる。」
焦凍「……知ってる」
あなた「じゃあなんでッッ!!」
焦凍「あなた公園に行こう。」
あなた「は?」
此奴は馬鹿か?
どの流れでそうなる!!!
私が嫌ってる事知ってるよね!?
あなた「いy」
焦凍「話がしたい」
あなた「ッッ」
あなた「……分かった」
いつになく真剣な顔で私を見る……
その目が……
クソジジイにそっくりな……
その目が嫌いだ……
NEXT
✂︎-----------------㋖㋷㋣㋷線-------------------✂︎
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!