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2020/12/10

第49話

番外編5:真鬼充
木端(し、ししし寝具って、もももしかして...添い寝!?だ、駄目だよそんな不純な事。で、でも、有村がどうしてもって言うなら...)
木端の可愛げな勘違いをよそに質問を続ける。
有村「お前の能力はなんなんだ?早く答えろ眠くなってきた。」
木端「あ、あぁ私の能力はね。『時を飛ばす能力』だよ。とは言っても人の意識とかは通常どうりながれるっぽい。試した事ないからわかんないけど」
有村「それで俺が寝てる間一日飛ばした...と。それで、起きてる間に一日飛ばせば丸一日起きてたことになって眠くなると...あってる?」
木端「あってるよ。時間を飛ばせば飛ばす程空白の時間は長くなる。人はその空白を認識せず、行動も起こさない。ただ時間が経ったという事実だけが残る。だから一気に300年とか飛ばしたらみんな死んじゃうんだよね。」
有村「洒落にならんな。そんな事より寝るわ。」
木端「さっき起きたばかりなのに?」
有村「馬鹿言え11時だぞ。良い子も悪い子も昼寝の時間だ。」
有村は言いながら机で即席ベッドを作り、横になる。
木端「で、でも...いきなり過ぎてちょっと、でもいいよ。有村のペースに合わせる。」
木端の勘違いは未だに続いていた。木端は有村から少し顔を逸らし赤面する。すると、有村は即席ベッドから飛び降りる。
有村「やっぱり起きてるわ。臭い。」
木端「え、そっか...ここシャワー無いし、最後に入ったの一昨日だし、能力で一日と半日飛ばしたし...購買でゴムを買おう!」
有村「ん?半日...」
有村は半日と聞いて違和感を感じ、閉まっていたカーテンをバサッと開ける。すると、外には星屑が輝いていた。
有村「夜じゃん」
木端「雰囲気でるかなって思って」
木端を横目に見ながら有村は鼻を摘む。
有村「やっぱり臭い。すごい異臭...」
木端「え、確かに異臭はするけど...そんなに?」
有村「問題は異臭そのものじゃなくて、その異臭がこっちに近づいて来てるんだよ。もうすぐそこだ。」
有村が教室の扉を指差すと、真鬼がひょこっと顔を出した。
有村「なんでお前そんなに臭いんだ?まるで死体と一緒に暮らしてるような。」
真鬼「訳あって血が欲しくてさ、女の子の死体を集め回ってるんだよね。だからさ...そこの木端の血も欲しい。」
有村(敵確定。今すぐにでも殺したいところだが木端の馬鹿が無駄に半日進めたせいで眠気が...もう手に力が入らねぇ)
木端「私の純血は刹那のものです。」
有村(こんな時に何言ってんだこいつ。ツッコミきれねぇ。頭がくらくらしてきた。瞼が重い。)
真鬼はナイフを持って木端に一直線に向かっていく。
有村(『時止め』)
有村は必死に真鬼の首にナイフを突き立てるが、いよいよ力尽きてしまった。有村が眠りに入ると同時に能力が解除される。真鬼のナイフは木端の心臓付近を抉る。そして、十二時になり、放送が始まった。
《7番 大津千礼
10番 木端羅瑠香(きばたらるか)
12番 空蒼琴葉
18番 新渡蓮(しんとれん)
27番 八谷秦(やつたにしん)
30番 羅莉玖来美(らりくくるみ)...死亡
残り【10人】》
放送が終わり、木幡の死亡が確認された。だが、木端は一命を取り留めていた。真鬼の刺したナイフは心臓付近にある、生死を確認するためのマイクロチップを破壊していた。
木端(『時飛ばし』)
奇跡が起き、最後の能力を使うことができた木端。飛ばした時間は五時間半、もう直に日が差す。この時点で木端は真鬼の能力に気づいていた。だからこそ、夜明け前という絶妙な時間まで時を飛ばしたのだ。そして、木端は息を引き取った。しかし、時間を飛ばしたことにより、有村が目覚める。有村は寝起きながらも瞬時に状況を把握し、時を止めつつ、ナイフで真鬼の喉を抉る。最後に真鬼の横腹に三発重い蹴りを入れ、能力を解除した。真鬼は窓を突き破り、外に放り出された。ここは三階、普通の人間が落ちて生きていれるような高さではない。
有村「木端...」
有村は亡骸となった木幡のほぼを撫でながら台詞を続ける。
有村「俺の寝具が...」
結局、有村は最後まで木端を道具としか思っていなかった。その頃、真鬼は。
真鬼(なんだ?喉を抉られたのか...落ちたせいで意識が朦朧とする。だが、力が湧いてでる。これが『吸血鬼化』か。)
真鬼は心の中で高笑いをあげる。
真鬼(俺は人間を超えたぞ!)
だがしかし、真鬼は数十秒後に青ざめることとなる。校舎の裏から太陽が昇る。真鬼は日光をガッツリ浴びて、身体が灰になっていく。
真鬼(なんで...太陽が。クソっ、熱い。身体が燃えるようだ。)
真鬼は叫び声を上げながら灰になっていく。