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2021/01/28

第50話

番外編6:斉田心
真鬼(マズイ...灰になる。ここで終わるのか...力を手に入れたのに...いいや、諦めるな。土に潜れ、死ぬな!俺。)
真鬼は灰になりかけた両手で必死に土を掘り、地中に潜った。
継利永「継利永流 忍術 漆ノ型『口寄せ』」
継利永は猫を口寄せした。
継利永「意外とできるもんだな。ならあの技も使えるか...?まぁ、それはとりあえず置いといて、リン、お前は周りを敵が居ないか探索してくれ」
リン「にゃ〜」
継利永「相変わらずだらしない声してんな」
白猫のリンは体育倉庫を出た。リンは目の前の校舎に入り、しばらく歩いていた。
リン(全く、ご主人様は猫使いが荒いにゃ。久しぶりに会えたと思ったら敵が居ないか見てきてくれだとかいい加減にするにゃ。これが終わったらご主人様の膝の上でマグロ...いや、ちょっとお高い鮭をたかるにゃ。)
有村「眠そうな顔してんなぁ。」
リン「?!」
リンは突然現れた有村に対して、後ろに飛び退いて距離をとる。
有村「いや〜わかるよ、その気持ち。俺だってこんな戦い。疲れるよな。まぁ、精々死なないようにどっかに隠れてな。じゃないと去勢するから」
リンは全身の毛がよだつ。そして、有村は突然と姿を消した。
リン(なんにゃ、アイツ。ご主人様は一体何と戦っているにゃ。)
リンは近くの2年6組の教室に入る。しかし、そこには山田勝(やまだまさる)が座っていた。
リン(次はなんにゃ)
山田はデレッとした顔でリンを抱き抱える。
リン(触るなにゃ)
山田に猫の気持ちがわかる訳もなく、抱き抱えたリンを撫で続ける。
山田「可愛いなぁ♡」
リン(気持ち悪いにゃ触るなにゃ。噛むぞ)
気持ち悪い声でリンを撫でていると教室の扉が開いた。
リン(血の匂い!?)
開けたのは斉田心。手にはナイフを持っている。
山田「猫ちゃん、ここから離れておいて。」
デレッと間抜けな顔をした山田の顔をリンが再度見た時にはキリッと真剣な顔で斉田を見ていた。
リン(これは、本当に離れた方がいいにゃ?)
山田は斉田に銃口を向ける。
斉田「『俺に銃口を向けるな』」
山田は銃を下に向けた。
山田(銃が構えられない...?!こうなったら近づいて直接攻撃を)
山田が斉田に近づこうと動いたと同時に斉田の口が開く。
斉田「『止まれ』『動くな』『喋るな』『瞬きすらする事は許さない』『俺から視線を外せ』『生唾を飲むな』『いっその事呼吸もするな』『銃から手を離せ』」
山田の手から銃がこぼれ落ちる。その落ちた銃を斉田が拾い、銃口を山田に向ける。
斉田「『この状況で責めてもの抵抗を見せてみろ』」
斉田の命令と共に山田が動ける様になる。
山田「猫ちゃん!逃げろ!」
山田は怒号と共に斉田に拳を振りかざすが、斉田が引き金を引く方が速い。乾いた音と共に山田はその場に崩れ落ちる。
リン(マズイにゃ。これはいよいよマズイにゃ。早くこの場から逃げてご主人様に報告を...)
斉田「猫か...『止まれ』『この教室から出るな』『鳴き声をあげるな』『俺に抵抗しようとする素振りをするな』『俺を恨むな』」
斉田はリンに銃口を向けて、引き金を引いた。乾いた音と共にリンの肺にを弾丸が貫通する。リンは衝撃で少し後ろに飛んだ。
リン(何が起こったにゃ...。急に何もできなくなって、気づいた時には頬の横に床があって...)
傷口から大量に血が吹き出る。
リン(暖かいにゃ...これ全部僕の血にゃ...?止まらないにゃ...呼吸もできないにゃ...苦しいにゃ、意識が...遠のいて行くにゃ。)
徐々に体温を失って行くリンを横目に斉田は教室を出た。
リン(不思議と痛くないにゃ...でも、苦しいにゃ。最後にご主人様に...会いたいにゃ)
瀕死のリンの頭の中には言わいる走馬灯、継利永との思い出の記憶が蘇っていた。
リン(もう...眠たくなってきたにゃ。もう...ご主人様の膝の上では寝れないにゃ?もう...ご主人様に会えないにゃ?そんなの...そんなの...嫌にゃ。)
リンは最後まで継利永のことを思って死んでいった。その頃、継利永には妙な胸騒ぎが起きていた。
継利永「遅いな。やっぱり、一人で生かせるべきじゃなかったか?」