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第3話

先輩…?
「乃良!?大丈夫か!?」

こうゆう時に意外と頭は冷静で。マンガやドラマでよくあるあのセリフを私も口にする時が来たんだなぁってぼんやり思ってた

「貴方誰ですか?」

不思議。この人のことは全然知らないけど、懐かしいなぁって思っちゃう。それにね、何もわからないわけじゃないの日常的なことはちゃんと分かる。

それからとりあえず、私が乃良だってことも

「先輩。と、とりあえず先生を…」

ショートカットの女の子のが男の人に話しかけた

この子も全然わからない。ここにいるってことは私の知り合いなのかな

「あぁ、」

男の人がナースコールを押した
よく見たらイケメンさん…頭良さそう

そんなどうでもいいことを考えてたら女の子が話しかけてきた

「乃良…私も分からないの?」

泣きそうになりながら声をかけてきたその子をもう一度じっくり見てみた

「分からない…ごめんね」

そう言うと俯きながらそっかって呟いた

「でもね。懐かしいの」

「懐かしい?」

男の人が聞き返す

「うん。2人ともね知り合いだったんだなぁって思えるんだよね」

でもそれだけ。名前もどんな人かもどんな関係なのかも全然わからない

そうこうしてたら先生がきてあれこれ聞かれてやっぱり私は記憶喪失だって言われた。

「強いショックを受けてるからね。どうして
も忘れたいことがあったんだろうね」

そういった先生に女の子がつめよる

「乃良、いつ戻るんですか!?どうすればいいんですか!?」

泣きながら叫ぶその子をみて何故か泣けてきた


「乃良?どうかしたのか?」

心配そうにのぞき込む男の人に対して首を振る

「何故か、嬉しかったんです…この人にとって私はいらない存在じゃなかったんだなって」

あれ?いらない存在…?私は誰にとって要らない?分からない…

「要らなくないよ!!当たり前じゃん!乃良は私の大事な友達だよ!!任せてよ!すぐに記憶なんて取り戻すから!!」

この子はきっと本当に私のことを大事に思ってくれてたんだろうなぁ

「ありがとう」

早く記憶を直したい。そう思えた。





「とりあえず安静にして、明後日から学校に復帰していいからね」

先生からそう言われて病室には再び2人が残った

「えっとじゃあ自己紹介から!!
私は佐藤明香音!乃良の1番の友達で仲良
しなんだよ!バスケ部所属で、乃良と同じ
クラス!」

ショートカットの女の子は元気にそう言った

「明香音…」

ぼそりと呟いてみたけど特に思い出すことはなく静かな病室には響いただけだ

「えっと俺は野浪勇太。乃良たちの1つ上
で高3。生徒会長やってる。ちなみに乃良
は生徒会役員だよ。」

男の人は勇太先輩と言うらしい。

にしても

「私が生徒会役員…」


そこに驚きだ

「そうだよ!時期会長候補なんだから!」

何故か明香音が自慢げに言ってくる

「仕事、溜まってるからな??」

そう笑いながら言ってくる先輩

二人ともどうにかしていつも通りを作ってくれようとしてるみたいだけど無理があるよ

「え…」


なんで今私…2人が“いつも通り”を作ろうとしてるってわかったの?







その日はもう暗くなるからって2人はもう帰って行った。

何もわからない。何も思い出せない。

それでも、あの二人は私にとって大切な人なのだろう。


私はひとつの不安と謎を胸に眠りについた。













なんで家族は来ないの?