無料スマホ夢小説ならプリ小説 byGMO

288
2022/01/24

第49話

清子さんが恋しい風呂
黒尾side







どういう状況?

ウチのマネージャーが寝てるんですけど、




かんっぺきに御飯作って。




美味そう.......




そう思ったら負けなのか?


くっそ烏野め、こんなすげーのいるなんて。






まあ、マネがいないってだけで負けてるんですけどね。





犬岡や芝山、研磨まで美味しそうな飯に目を奪われてる。


はぁ、仕方ねぇ、起こすか。





『おーい、岩泉さーん。ご飯ですよー』



肩をポンポンと叩きながら起こしてみたものの、反応がない。




ぐっすりと寝ている。


狐爪「クロ、痴漢。」


ひどくないっすか?


起こそうとしただけなんですけど。


研磨が犯罪者を見るような目で俺を見る。



それにつられて、やっくんもそんな目で見てくる。

海に至っては、岩泉ちゃんを守るように抱え始めた。



『ひどいよ!優しさ優しさ!』


そう弁解するが、

狐爪「まあいいや、それよりあなた起こそう。」


あなた?

ほーん名前呼びねぇ。


いったいどんな手を使ったんだろうねぇ。


この子は。


息してんのか死んでんのか分からないくらい真顔で寝ている。






『それじゃ、皆でうるっさくして起こしましょう!』


そう言った瞬間、皆奇声を上げ始めた。



なんだ元気じゃん。


研磨は案の定耳を塞いでいた。












5分後



あなた「うわぁぁ!」



やっと声が届いたのか、ビックリしたように飛び起きた。




『ああ、起きた?』


あなた「すいません!寝ててっ起こしていたただいてありがとうございます!」


部員の皆にペコペコとお辞儀をして、俺にも謝った後、「ありがとうございます。」とお辞儀をした。




ふーん、礼儀はきちんとしてるんだ。


意外。





あなた「あっ、12時か、お昼ですね!どうぞっ」


そう手招きされた方に目を向けると、先ほどの美味しそうな飯があった。



あなた「リクエストだったのですが、味は保証しませんっ」


えっ、こんな美味しそうなのに、まさかって事があるのか?


そんな何でも出来ますって顔してて、こっちは漫画のヒロインみたいな事があるのか?




犬岡「でも、美味しそうなんで大丈夫だと思いますよ!いただきます!」


いただきます。の合図で皆も食べ始める。


マジか、大丈夫なのか?


夜久「うめぇ!」



口の中を野菜炒めでいっぱいにしたやっくんが満面の笑みで次々に口へご飯を入れ込む。


あの研磨でさえ、美味しそうに食べている。





おそるおそる食べてみた。


『_____!.....うまい。』






思った以上に美味しかった。

監督も、皆も美味しそうに食べている。



夜も期待しちゃうな。これを見せられてしまうと。


バレー経験者と言うこともあって、選手の気持ちがよく分かってると言うか、



言い方は悪いが、迷惑をかけやすい、そんな感じだ。



午後も順調に練習が進んで、



犬岡のリクエストと言う唐揚げも絶品だった。


何回か流れ弾のような物もあったが、綺麗にレシーブして魅せた。



これには、全員ビックリしていたが、なぜか、監督はどや顔をしていたし、


やっくんも、ビックリしていたが、見たことあるような顔をしていた。


岩泉あなたは、謎が多い。






あなたside




『ふー、清子さん居ないと大変だなぁ。』


一人寂しく、お風呂に入っておりますよ。


居ないと寂しいし、皆いい人ばっかで優しいし、元気だからこっちまで元気出るけど、


やっぱり、こういう時にあの元気組が恋しくなる。









お風呂から出て、今日忙しすぎで全然触れなかったスマホを開く。






『うぉぉ.......』


言葉が出ない。




何?怖っ



メール1000件、不在着信50件って、



迷惑に等しいな。


とび君      550件
お兄ちゃん    250件
徹君       120件
澤村先輩     80件




数字から執念を感じる。








まあいいや。


明日で。





そう思いながら、皆がいるリビングへ向かう。




『お風呂お先にありがとうございまし..........た?』


そこには、皆でぎゅっと集まって私を見る皆の姿があった。





『えっ......と?』





黒尾さんが、私の方へ寄ってきて、スマホの画面を見せてくる。




『____!』



そこには、忘れかけていた忘れたかった文字があった。


{期待の新星、岩泉あなた、ストーカー被害で引退か。}



大きな文字だった。



夜久「あなたちゃんって、元ユースの岩泉あなただろ?」






やっべー、



バレた。