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2022/01/25

第50話

そんな目で.....
バレた。



別に隠してたわけじゃないけどね......ははっ


忘れたかったのになー、、







肩の力抜けるなぁ。



あーあ、どうしよ.....



皆が同情しているみたいな目で私を見る。






辞めて、そんな目で......



そんな目で・・・・・私を見ないで。







あのテレビの司会者のような目で、


私を哀れむような目で、




そんな目で、________見ないでっ









気づいたときには遅かった。


全力で走っていた。



心の速さに体が追いつかないくらい速いスピードで。




息をきらしても走り続けた。



真っ暗な道をただひたすら


どこか遠くに、誰も居ない場所に、


人気の無い公園を見つけ、立ち止まった。





辺りには、私の見たことのない景色だけが広がっていた。


冷たい風が頬を切るように通りすぎていく。




どっちみち迷子なんだ。





別に、バレたことが嫌だった訳じゃ無い。



ただ、あの目が嫌だった。

怖かった。




もう二度と、コートに戻れないだろうと予想する協会関係者。


それを聞いて、哀れむような目で私を見るアナウンサー。


可哀想と言って、優しくしてくる周りの人。






その目はいつも、怖かった。





泣かず泣かずと過ごしてきた。




なんで私が。






そんなことは、いつも思ってしまった。






ずっと、押さえ込んでいた。


烏野の皆は、伝えた日は同情している感じだった。


でも、次の日はいつも通りの笑顔を私に向けてくれていた。




でも、こっち音駒は無理だろう。




会ってまだ、数時間しかたっていない。





少し肌寒い空気の中、人気の少ない公園のブランコをキイキイと漕いでいる。








心の底から笑ったことなんて、高校に入ってからは、片手で数えられるくらいだ。





何故か分からないくらい、悲しくなった。


せっかく楽しかったのに、また振り出しに戻ってしまう気がした。












綺麗に輝く夜空を見ていたら、自然と頬に冷たい何かが流れた気がした。








手に取って見てみる。






『なんで........?』



そこには、涙があった。






私の頬を通った物は、涙だった。



私の心のように、冷たく、悲しさに溢れた涙。




私のことだからなんとなくだけど、きっと、悲しかったのかな。辛かったのかな。


どっちだっていい。




『___もう嫌、グスッ....』



夜空を見上げていた私の目は、下を向いてうずくまるように、土を見ている。




ねぇ、なんで?


なんで、私なの?





怒りや、悲しみに心が追いつかなくなって声を出して泣いた。




お菓子を買って貰えない子供のように、













パサッ



ふと、頭から肩にかけて、ぬくもりを感じた。



驚きで、涙が止まってしまったのでぬくもりを感じた方へ顔を向ける。








なんで、






その言葉は、喉の寸前まで来て、によって阻まれた。




















































黒尾「帰るぞ。」