神山 side
こいつもしや良い奴なんか?
でもさっきすんごい怒鳴られたけど…
独占欲強めなのか、
ちょっとよく分からんけど意気投合して、
2人であなたを守ることにした。
でも、ほんとにこいつじゃなくて良かった
ただのストーカーなら安心。(そうでもねぇけどな
小瀧どうすっかな。
あいつには相談してるし、協力してくれるだろ。←
あなた side
4限までの授業が終わり、今はお昼休み。
みんなお弁当や軽食を食べたり
友達と話したり、好きなことをしている。
そんな中私が向かったのは…
そう、神山くんのところ。
私が名前を呼べば2人の男性が同時に振り向いた。
きっと楽しい話をしていたんだろう、
遮ってしまったのは申し訳ない。
けど今はそれどころじゃない
私が呼べばすぐに返事をしてくれる彼。
でも曖昧な関係は嫌だ、だから…
私はそれだけ言ってその場を後にした。
けど何故か涙が出てきた。
好きじゃないのに、あの人にはなんの感情もない。
それに元々私はヤンキーとか、不良とか嫌いだった
なのに涙が一向に止まらない。
このまま教室へ戻ってもみんなを心配させるだけなのでトイレへ駆け込んだ。
どうして?どうして涙が止まらないの。
好きじゃないのに…
好きでも何でもないのに…
好き…なのかな、?
ここで私は自分の気持ちをやっと自覚した。
とっくに、恋に落ちていたんだ。
…
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!