前の話
一覧へ
次の話

第3話

普段の学校
17
2018/07/15 10:31
キーンコーンカーンコーン
4校時の終わる鐘がなった。
「やっとおわったぁぁぁぁぁー!!」
「お疲れ様ー。でもそんな大声出さないでよ」
隣でそういったのは私の友達の桜田 千夏だ。彼女とはいわゆる幼馴染で家もお隣なのだ!まさに小説みたいだよね笑笑
「こいつの事だから仕方ねぇことだろ。笑」
私の頭に顔を乗せながらそういった彼は、高橋 翔。こいつも幼馴染なんだけど…
「てゆか蛍。飲み物買ってこい」
私の扱いが雑すぎて幼馴染じゃなくてもうパシリなんだよねー。
「なんであんたなんかのためにこの私が行かないといけないの。」
「500円渡す。全部使っても文句なし。」
「わかりました。行ってきます。」
「ほらまた蛍はお金につられて。」
だってお金大事だもん。将来のために貯金だ!って言っても貯金せずに使っちゃうけど。笑
わたしは翔から500円を貰って一階にある自販機に向かった。
自販機につくと早速お金を入れてリ◯トンのアップルティーを買った。またお金を入れ、そのまま、私も何を買おうか悩んでいると横から腕が伸びてきた。その腕は迷うことなく苺みるくのボタンを押した。
「なっ!!誰よ!私の貴重な貯金を使ったのは!」
ムカムカしながらその腕の張本人を見る。
「っ!!!!」
そう。あの朝の助けてくれた彼、爽だったのだ。
「貯金って笑笑
たった150円だぞ。
やっぱちいせぇ女だな。心も身長も。」
またこいつバカにしてるな!
「心も身長も小さくていいもん!返せー私の150円!」
頑張ってジャンプして苺みるくを返してもらおうとした。しかしながら私の身長は160cm。爽はざっとみただけで185cmはあるだろう。もちろん。届くはずがない。
「卑怯だぞ!その身長は!」
「ドンマイ。俺バスケ部のモテモテな主将だったんで」
こいつやっぱ一言余計だな。
「モテモテは余計だな。てゆかその性格でモテモテなわけないじゃん。笑」
私は馬鹿にしたように言う。口達者なのだ。言葉なら誰にも負けない自信がある。
「お前口先だけは態度でかいよな。笑
まぁ、心と身長はちいせぇけどよ。」
なんだとー?!何回も言わなくていいじゃんか
よ!自分でもわかってますよー!
そう思いながら隙を見て苺みるくを奪い取った。しかし!遅かった。私の手に渡った苺みるくはカラカラであった。
「くっそ!!もういいもん!一生恨んでやる!食べ物の恨みはでかいんだからな!!」
「ごめんごめん。今日の放課後倍にして返してやるからよ!」
え!ほんとうか!
「ガチで!?」
「うん。ガチで。」
「よっしゃ。やっぱり言い直す。こいつはモテモテだ。」
「お前本当に都合がいいな笑」
「別にー笑笑」
「今日の放課後4時に校門な。」
「おけ!絶対守れよ!」
「わかったわかったって笑笑」
私の頭を撫でながら笑顔で答えた爽。何故かその瞬間に胸がとくん、となった。

















って小説の下りとかではなるだろうけど私はならなかった。笑笑
「じゃあな。お前こそ遅れるなよ」
「わかってるよ!じゃあね!」
そう言って彼は歩いていった。
私は改めて苺みるくを買い直し、教室に戻る道を、ラッキー🍀と、思いながら歩いていた。
その後ろで3人の男子達が見ていたのには私は気づかなかった。
そしてこのあと起こることにも……


プリ小説オーディオドラマ