私が連れ込まれた奥の部屋には洋服が一杯あって、可愛いのもかっこいいのも揃ってた。
私はその中の一つに惹かれた。
黒のひらひらのスカート。
私の好きな色だ。
ニヤリと口角を上げた神宮寺さんは「んー………じゃあ暖色で上手くふわっとさせて~………」と呟いて、ピンクのシャツに白い羽織カーディガンを取った。
そして私にそれらを渡すと、
と言って、お店に戻って行った。
私はちょっとあっけに取られた後、着替えて永瀬先輩の元に行った。
ちなみにバッグもミニサイズのものをもらいまして、財布とかスマートフォン以外はJin.側が預かってくれました。
神宮寺さんの爆弾?発言に弾かれたように永瀬先輩は私の手を引っ張って行った。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。