第6話

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2021/11/25 15:46
ミンジュ
ミンジュ
あの...ありがとうございました、ほんとに
あなた
いえ、気にしないでください。では...
ミンジュ
ミンジュ
あの、お夕飯...食べて行きませんか?
あなた
えっ...いやっ.........
ウンビ
ウンビ
それがいいですね!私達もお礼したいですし!
あなた
あっその...ちょっと...
ミンジュ
ミンジュ
いや...ですか...?
あなた
っ...//あんまり顔バレたくないんですよ...
ミンジュ
ミンジュ
でももうお昼に会ってるじゃないですか
咲良
咲良
...えっ?!あなたさん!?
あなた
あぁ...もう...
チェウォン
チェウォン
バイク乗ってるのかっこいい...
へウォン
へウォン
そういえばバイクの免許持ってるって言ってましたね
あなた
バイクなんて誰が乗ってもかっこよくなりますよ
奈子
奈子
いや、あなたさんのシルエットだからかっこよく見えるんですよ!
ユリ
ユリ
足なっがいし、スタイル超いいし...
ウォニョン
ウォニョン
バイク止めた時とかめちゃくちゃかっこよかったですし!!
チェヨン
チェヨン
それより、いつまでヘルメット被ってるんですか?笑
あなた
いや、もう帰る気でいるので...
ウンビ
ウンビ
いやいや、お夕飯だけでも食べていきませんか?
あなた
...じゃあ、本当に少しだけで
ユジン
ユジン
やった!行きましょ!!
あなた
ちょ、ヘルメ外してから...笑




バイクから降りると、まるで威圧でもするかのように早くヘルメを外せと言う視線が刺さる。




なんでそんなに外して欲しいんだろ...なんて思いながらも、彼女のお望み通りヘルメットを外す。




正直...ヘルメ被った後の髪ってぺっちゃんこだからあんまり見られたくないんだけどな...笑




きっとペタンコになってるであろう髪の毛を左右に揺らして少しだけ誤魔化してみる。




するとなんだかさっきとはまた違う反応を見せる人が複数。謎に嘆声をあげる人もいればただ無言で顔を逸らす人もいる。




あなた
え...そんな髪型酷いですか?
仁美
仁美
いや、そんなことないですよ。キマッてます笑
あなた
キマってる...?
仁美
仁美
とりあえず行きましょうか笑
あなた
あ、はい笑




不気味な笑みを浮かべたこの人達の後に続いて、随分と立派なマンションへと足を踏み入れる。




セキュリティがかなり厳重なようで...入るだけで10分くらいかかった気がする。




少し気分がいいのか、テンションの高い12人の後ろを控えめに歩いていると集団の中で一人、私の歩幅に合わせてくれる人がいた。




身長は高い方で、かなり大人っぽいけどどこか幼さが残るような顔立ちの人。




ウォニョン
ウォニョン
すみません、居づらいですよね笑
あなた
いやいや、そんなことないですよ...楽しそうで、いいと思います笑
ウォニョン
ウォニョン
あなたさんはどうですか?マネージャーの件、どちらかと言ったらやりたいですか?
あなた
う〜ん...でも、皆さんと一緒にいられるなら楽しそうですよね
ウォニョン
ウォニョン
それは...期待してもいいんですか?笑
あなた
まぁ...はい笑 私は両親が許可するなら有難くやらせていただきますよ
ウォニョン
ウォニョン
そうですか...御両親が許可下ろしてくださるといいんですが笑
あなた
...そうですね笑




そんな話をしているといつの間にか彼女達の部屋の前らしく。




この人数で一部屋に住んでるのか...と思いながら見ていると、突然ついさっき話していた高身長の子がその隣の部屋に向かって。




じゃあまたすぐ後で!隣空けといてくださいね!と少し声高に言ってその部屋へ入っていった。




私の目の前にいるのは残り六人。ミンジュさんと紅茶の人とまた高身長の人と...6人6人で部屋分かれてるんだ。




それより...私ほんとに入っていいのかな。一応アイドルなんでしょ?セキュリティ上どうなの...?




そんな心配をしながら六人が入っていくのを見ていると、突然一人が戻ってきて私の腕を引いて玄関へと引き込む。




何してるんですかぁ〜笑 なんて少しからかい混じりに言うこの子もまた、さっきの子と同じくらい背が高い。




引かれるがままに足を進めていけば、生活感溢れるリビングが一番に目に入る。




一人はソファを占領するように寝転んでるし、一人は忙しなくキッチンへ向かって、一人は冷蔵庫からチーズを取り出して...




これだけ人数が多いからか、五感で感じる情報量も人並みではないみたい。




それぞれが個性的で、直感でこの人たちは売れるだろうなと思った。




お客さんですから!とソファの中央へ案内され、隣空けといて!!と言われたにも関わらず速攻で埋まってしまった。




右にはさっき寝っ転がってた人、左にはさっき腕を引いて連れてきてくれた人。




目の前にはミンジュさんと紅茶の人がいて、その隣にチーズの人とリーダーっぽい人。




ウンビ
ウンビ
さて!そういえば、ご両親にお話はして頂けましたか?
あなた
あ、いや...
ミンジュ
ミンジュ
オンニ、話したの今日の夕方ですよ笑
ウンビ
ウンビ
あれ、そうだっけ...笑
ユジン
ユジン
物忘れですか?笑
イェナ
イェナ
ウンビオンニ最年長ですもんね〜笑
ウンビ
ウンビ
これでもまだ20歳ですけど?
チェウォン
チェウォン
ちょっとちょっと...あなたさんついていけてないから笑
あなた
あ、気にせず話して頂いて構いませんよ
あなた
もし早く結論が欲しいんでしたら今聞いてみましょうか?
チェウォン
チェウォン
えっ...大丈夫ですか?時間も夜遅いですけど...
あなた
大丈夫ですよ、日本と韓国って大した時差ありませんから
ミンジュ
ミンジュ
...日本?なんで日本...?
あなた
あ、言ってませんでしたか?今私の両親日本にいるんです
ウンビ
ウンビ
そうだったんですか...
あなた
どうしましょうか...?
ユジン
ユジン
お願いします!私達も早くあなたさんにマネージャーやって欲しいですし!
あなた
まだ決まったわけじゃ...




なんだか無理矢理話が進んでる雰囲気を止めようと声を掛けた時、タイミング良くインターホンが鳴って。




お待たせしました〜!と飛んできたのは隣の部屋に行っていた六人。




隣を空けといてと言っていた背の高い子は無理矢理もう1人の背の高い子を押しのけて私の隣へ座って。




それをものともせずもう一人の背の高い子が色々話し掛けてくれるその空間が私の心を躍らせてくれた。




ただ...目の前の人達の雰囲気は良くないようだけど。





























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