⚠︎︎1部モモの誹謗中傷や悪口等が出てきます。
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主はモモが大好きです。
R18でもあります。
気分を害してしまう可能性があるので、
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【momo side】
私は、平井モモ。
ここ、奴隷収容施設へ入れられている。
私は何度かここから出た事がある。
お客様に買われたのだ。
でもすぐに、
お客様は私の事が嫌いになっていく。
「声が汚い」「うるさい」
そんな罵声を浴びせられた私は、
いつの間にか人前で声を発さなくなった。
酷く冷たい、暗い部屋。
1つの部屋に6人ほどが入れられて、
暴力を受ける人もいれば、
可愛いとちやほやされる人もいる。
私は無視される。
ご飯も用意して貰えない。
だからいつも、ちやほやされて
ご飯を沢山貰える優しい友達、
ツウィに分けてもらっている。
ご飯の後、少しのんびりとしていると
足音が聞こえる。誰かが来た音。多分お客様。
お客様は幸運なのか不運なのか、
この部屋に入って来た。
多分今頃、
皆の顔を見てじっくり吟味しているだろう。
私は勿論、汚い顔を見せないように
壁の方を向いていた。
肩を叩かれて、びくりと震える。
触られるのが怖い。
端へ逃げようとする私を、
客はあろう事か抱きついてきた。
そのまま顎を優しく包んで
無理矢理私をこちらへ向かせる。
あかん、怖くて泣きそう。
そんな事を思ってる私の目に映ったのは、
とても可愛い女の人だった。
黙秘する私を、
誰も絶対に受け入れてくれない。
そう思っていたのに、
彼女は私の頭を優しく撫でてくれた。
頷きもしないで彼女に見惚れてしまう私。
だって彼女は優しくて、可愛くて。
同時にこの人は不幸だとも思った。
直ぐに嫌われて声を聞かれる前に捨てられよう。
悲しいけど……
そのまま私はサナさんに手を引かれ、
この施設の受付へ来た。
皆私の事を顔で選んで、声で後悔する。
後から嫌いになるくせに。
私は係員と話すサナさんを、睨みつけた。
施設から出て、
近くの公園でサナさんは足を止めた。
今まで普通だと思っていた首輪と、
私とサナさんを繋ぐ鎖。
それがガチャガチャと音を立てて外れる。
逃げるかもしれないのに。
なんでこんなに優しくしてくれるの…?
そんな言葉は口の中で消えた。
そのままサナさんの家らしきところに着く。
家と言うより屋敷みたいな大きな所で、
隣にも同じようなものが立っていた。
大きな部屋でサナさんに
無理矢理ベッドに横にさせられて、
頭を撫でられる。
嫌でも身体は眠くなっていって、
意識を手放した………
ゆっくりと瞼を開けると、
ベッドの隣には寝ているサナさん。
寝返りを打つつもりがベッドが揺れてしまって、
サナさんを起こしてしまった。
こくこく頷くとサナさんははにかんでくれて、
そのまま広いリビングへ。
ご飯を食べ終わってこれもまた広いお風呂に入って。
いつの間にかサナさんからは『ももりん』なんて
愛称で呼ばれて。
こんな幸せな奴隷を、誰が想像したんだろう。
それと共に不安も押し寄せて来て。
もしサナさんに嫌われたら、…
そんな事を考えながら、
サナさんと2人ソファーに座って部屋に居た。
どうしよう。誤魔化しようが無い。
いつの間にか涙目になって、
そんな私に追い打ちをかけるようにサナの一言
そう悪っぽく笑いながら呟いたのを
聞き逃さなかった。
鳴かせる…?
分からないフリをしつつも
身体は熱を帯びていく。
初めての怖さと快楽の葛藤。
勝ったのは勿論、快楽。
少し笑いながら言われる。
なんかもう、だめ。
サナさんとのそういうのを想像しちゃったし、
サナさん見るだけで顔が熱い…
いや、どうやって?
そんな表情を示そうとする私の隣では
楽しそうににこにこと笑って
クッキーを食べるサナさん。
そんなサナさんの手首を掴んで、
自分の胸に持って行く。
顔は多分真っ赤だし涙目だから、
見られないようにそっぽを向く。
嫌だけど、されたくなっちゃって。
もう誤魔化しようが無い私はしょうがなく、
サナさんの目を見つめた。
恥ずかしくて視界が更に濡れてくる。
視界が反転して、所謂お姫様抱っこ状態になる。
そのままサナさんと私はベッドにダイブした。
その声と共に唇に甘い感触。
それは徐々に熱さと深さを増していく。
私が頷く前に上の服を全て剥ぎ取られる。
恥ずかしくて胸を腕で隠すと、
サナさんはいい事考えた!なんて言って
バッグの中から何かを取り出す。
鎖。鎖で私の両腕を、後ろで固定する。
自分でも勃っているのは分かっていて、
頂点がピンク色になっているのが見えるから
恥ずかしくなってくる。
胸の頂点を摘まれて、視界が白くなる。
ちかちかするっ……
それでも頑張って口を閉じて喘いでいると、
サナさんの指が口の中に入ってきた。
サナさんの指を噛む訳にも行かず、
口を開けるしかなくて。
声を抑えようと思っても
口は言う事を聞いてくれなくて。
サナさんに嫌われるかも、と思うと涙が出てくる。
サナさんはそう言いつつも、
私のズボンを下着もろとも脚から引き抜く。
涙を拭ってくれて、それだけで愛しさが溢れてくる。
サナさんのゆびは私のナカを、
ぐちょぐちょと音を立てながらかき混ぜる。
そのまま私は声にならない声と初めての感覚と共に、
意識を失った。
次に目覚めたのは、多分朝だった。
ベッドに横になっているのに気付いて、
毛布がかけてある体を見てみる。
サナさんがやってくれたのか、
服が着させられていて下着もしっかり着いてる。
水飲みたいな…なんて考えていると、
ドアからサナさんが来る。
なんでサナさんが謝るの、と伝えたくて首を振る。
そんな事を笑いながら言うから恥ずかしくて。
布団の中に潜り込むと、
私を布団ごと抱き締めてくる。
仕方なく顔を出すと、
なんて言われた。
なんかサナさんだけ余裕そうでちょっとムカついて、
サナさんの耳元に口を近づけて声を発した。
サナさんが逆に真っ赤。形勢逆転。
サナさんの意外な一面を見れて
嬉しさを噛み締めていると、
サナさんが急に真剣な顔で言う。
軽く…?こんなに好きになったのに…
心の奥がぽっかり空いた気がして。
少しでもその穴を埋める為に、
そして何より溢れる涙を見せない為に。
私はあなたに抱きついた。
何でこんなに酷い言い方しか出来ないんだろう。
嫌われる事も敬語も全て忘れて、声を発する。
もうどうにでもなっていいから、愛を伝えたい。
少し経つとサナさんの腕は私の背中から離れて、
私の顎を優しく、でも強引に掴んで
サナさんの方を向かされる。
目が合っているのが恥ずかしくて
横を向こうとすると、
顎を掴む力が強くなる。
その言葉と少しの含み笑いと共に、私の唇に柔らかい感触。
「うちも、大好きやで」
そう耳元で言われた
-『声を聞かなくても』貴方がどんどん好きになってく
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。