第2話

一話道化師の笑い
72
2020/11/26 16:36
中にはあると真っ暗でとても不気味だった。
??
??
真っ暗なのね…。
そう呟くと屋敷の主であるその人物は暗闇の中ロウソクに火を付けた。
怨み屋
これはこれはすみませんね。今お付け致しましょうか。
そう言うと明るくなり屋敷の中が見えた。不気味な悪魔なの銅像や叫んでいる絵が飾られていた。埃っぽくて天井には蜘蛛の巣があちこち作られていた。
怨み屋
どうぞ!こちらです。
屋敷の主らしい人物はそう言って案内してくれた。
怨み屋
珍しいですね。ここに人が来るなんて。
??
??
滅多に来ないんですか?
怨み屋
そうなのですよ。あと忠告しておきますがここは屋敷の中です。私が良いと言ったもの以外を触るとどうなっても知りませんよ。
??
??
触ったらどうなるの?
そう聞くと屋敷の主は何も言わずに不敵に笑った。それ以上は聞けずにいると立ち止まった。
怨み屋
着きました。どうぞ。
そう言うとドアが開く。中にはテーブルやイスが置いてあった。どうやらアンティークのようだ。
怨み屋
おかけ下さい。
??
??
はい。
怨み屋
ようこそお越しくださいました。それではあなたのご依頼をお聞きしましょうか?
??
??
はい!私は
そう言った時に急に傍に立てかけてあった絵が動き出した。

カタ、カタ、カタカタ、カタカタカタ、ガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタ

あまりに激しく動くので驚くと屋敷の主は静かに

【止まれ】と言った。すると動かなくなった。
怨み屋
すみませんね!この絵が騒いでしまって…
??
??
いえそんなことはないですよ。
怨み屋
なら良かった…本当に…
??
??
答える前に少し質問してもいいですか?
と聞くと分かっていたかのように答えられた。
怨み屋
なんですか?
??
??
あの…さっき動いていた絵って屋敷中にありますよね?あれってなんなんですか?
そう聞くと屋敷の主は笑ってあと言った。
怨み屋
ああーその事ですか…なら少しだけなら教えてあげましょうか…あれは【果てた姿】なのですよ。
??
??
果てた姿って?
怨み屋
【役目を終えた者の末路】とでも言いますか…そしてこれさっき動いていたのが1番新しいものでございますね。
??
??
へえーそうなんですか…
怨み屋
そう…【役目を終えた】…ね…
意味深に2度言い不気味にニヤけた。すると彼は突然ベルを鳴らすと言った。
怨み屋
では!客人にもてなします!
??
??
もてなすって何を?
怨み屋
今来ますから…
その時ドアが開くと顔に包帯を巻いた人物が入ってきた。
怨み屋
彼はメイドのミイラですよ。お茶を持ってきましたから…。メイドおすすめの紅茶です。どうぞ。
そう言われて出されるが真っ赤でありカップは少し汚くて紅茶と言うより血である。屋敷の主は気にせず飲むが自分は飲めない。けしてのんではいけ無いのだなぜなら…
怨み屋
あれ?飲まないのですか?
??
??
ごめんなさい。飲めないわ…
そう言うと屋敷の主は笑っていった。
怨み屋
あなたは賢い人だ。大抵みんな引っかかるのに…ここで引っかかってしまうのに…引っかかればメイドの餌になっていましたよ…ルールを知ってくれて良かったです。試した甲斐がありましたから…もしも恨み屋に出会った時【食べ物でも飲み物でも口にしてはいけない。してしまえば二度と戻れない】ですから…ならそろそろ本題に入りましょうか…
??
??
はい。お願いします。息子を響也を殺した犯人に復讐がしたいの!

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