第66話

先輩
1,043
2020/03/30 14:56










『あぁー。そっかぁ…笑』








久しぶりだな、こんなに言葉が出てこないの。

なんで私が悲しんでるんだろ。笑笑






菊池「どーした?」


『ん。』



そう言って菊池にスマホの画面を見せた。








菊池「…え、やっぱ結婚、すんの?」








"二宮和也、伊藤綾子と結婚!!!"
そう、書かれていた。




























『あーーーーー。むりぃ!!!
って、こんなに受け止めれてないの私だけだわ爆笑』






菊池「……あいさつ、行かなくていいの?」





『今は会えない気がするよ。笑

そもそももう夜の10時だしさぁ?
私たちも出演者の楽屋回って帰るじゃん。』







今日は菊池とバライティの撮影だった。

でも何かを発表するって言うのは知ってた。


だから覚悟はしてた。そろそろかなぁーとも思ってた。






でも思ったよりダメージが、さ?笑笑




























菊池「…そ、じゃあほら行くぞ?早く帰って泣けよ笑」


『ぶっ飛ばすぞ?
てかリアコみたいになってるけど違うからね?』


菊池「あはは笑」



























楽屋挨拶をする分に
まだアイドルだから笑顔は絶やさないし、





みんなに心配させないためにも頑張るしかない。








何とか終わった…って、10分くらいしかってないのに
めっちゃ疲れた笑




































『……ぁぁぁ早く帰ろ!!
もう夜ご飯いいや!帰って風呂はいって寝よっ!』


菊池「別にそれはどうでもいいけど、、」



『どうでもいいって笑 え、?』




「よ。」




なんで?なんでなんで?


なんで、今1番会いたくなかったのに…。

顔、見られたくなかったのに、なんで、






『なんで二宮先輩がいるんですか、?』




二宮「菊池がLINEで悲しそうにしてるから、って

ていうか"先輩"ってなんだよ、いつもそんな
改まったように言わなかったじゃん?笑」






『なんて呼べばいいのか分からないんです。笑
前までなんて呼んでたのかも思い出せません。』




















〈結婚、おめでとうございます。〉













これで良かったんだ。




あーだからなんで私がこんなに悲しんでるんだって笑

もっと辛い人はいるのに。リア恋のみんなの方が
辛いはずなのに。





二宮「…ありがとう。」




『…それじゃ…!?』










もうお腹減ったし?眠いし?


早く帰りたかったんだよ。なのに、なんで


肩に手を置くの?




『なんですか笑 早く帰らないと怒られちゃい
ますよ?笑笑』










二宮「俺を応援してくれてるファンや
尊敬してくれてるあなたには本当に申し訳ないと思う。

でも、たとえ結婚したってあなたと俺の立場が
変わることは無いでしょ?

俺はいつまでもあなたの先輩だし憧れの人でいる。


"いつも通り"に話しかけてくれるあなたがいい。
これでへこたれるお前じゃないって俺は知ってる。」





































『………まだ、素直におめでとうなんて言えません。
正直なんであの人なんだって思ってます。

結婚なんてして欲しくなかったです。
でも、二宮先輩が幸せならそれでいいやって
"今は"もういいやって思います。

多分2日くらいは普通にへこたれるし泣きます。

だけど、ずっとは引きずりません。
二宮先輩が言ってくれたように。』(号泣)





二宮「…笑
期待してるからね。なんでも聞いてよ。」


『ぐずっ、結婚したなんて言わせないくらい
愛伝えます…うぅ…泣』


二宮「それは困る、笑笑」


『まだ早いけど絶対嵐超えてトップになるんで、
うぅ、…っぐずっ、幸せつかみます…っ!』泣


二宮「…おう。」































気づいたら菊池は楽屋の外にいて、


あとから「お前泣き声ぶっさ」って言ってきたの
腹パンしてやった。←



涙が収まって、ちゃんと前を向けてから。

また、改めて
「結婚おめでとう」

そう、伝えます。








________________________
この度は御結婚おめでとうございます。

私は小説でも述べた通り、まだ結婚という事実を
受け止めきれていません。てか涙目になりながら
今書いています。笑


従兄弟がニノに似ている、というたわいもない話から
始まり、(あ、これ作者の話ね。)
小説に出てくる広瀬もニノが好き、という設定で
書かせていただいています。

私は、この話を小説に出そうか迷いました。

でも、みんなが前を向けるように、と出すことを
決めました。


結婚を受け止めれてない方、本当によくわかります。


この小説を読んで、
少しでも元気になってくれたらと思います。





















『ニノへ、結婚おめでとう。』





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