第18話

ケンカの心得
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2019/06/14 22:31
やらかした、今までこんな失敗したこと無かったのに。よりによって、廉達にあたしの秘密を知られるなんて。


ー遡ること1時間前ー
あなた「いらっしゃいませ!、オーダとりますね!。」

あたしはいつものように仕事をしていた、そう、いつもどうりに。…タチの悪い客に絡まれるまでは。
「おねぇちゃん、可愛いねぇー❤」
「仕事なんて放ったらかしでいいから俺たちの相手してよ〜❤」
「ねね!このまま俺らと遊びに行こうよ!。」

ナンパだ、10人ぐらいの男集団で居酒屋に飲みに来ていたんだろう。で、可愛いていいん見つけては声掛けてナンパするというタチの悪いやつ。
とりあえず、営業スマイル貫き通さないとな。………仕事終わったらどうしてやろうかこいつら。
あなた「お客様、私〜夕方までなんです。なのでーその後遊びましょ?(ひそひそ声)」

「おお!ノリがいいねぇ〜❤楽しみにしてるよ?。」

「じゃまた後でね〜❤」
あたしは猫なで声で接待し、その場から立ち去り厨房に向かった。

バン!

イラつきのあまりお盆を思い切り置いてしまった。

あなた「あー!!キモイ!、酔っ払いかってんだよ!。たく!、うっざ!。」

「あー、タチの悪い客に捕まったか?。」
「俺たちから注意しようか?、何なら出禁にするけど」
あなた「あ、いえ!大丈夫ッスよ!、いつもすいません!。あたしが、後でなんとかするんで♪」
今いるこのバイト先は唯一あたしが素で居られる場所。

チーマーにいた頃、何かと世話してもらってた先輩の仕事場なのだ。
ケン「それにしてもお前も変わったよなー、落ち着いたって言うかよ。」
休憩から帰ってきたのか、元チーマーの先輩であり店長をやってるケンさんが帰ってきた。
あなた「ケンさん、そうですか?あたし変わりました?。まぁ、確かに喧嘩っ早い所は治ったと思いますけど。」
ケン「何だ、仲間出来たのか?。」

ケンさんの言った【仲間】という言葉にあたしは一瞬固まった。
ケン「あ、悪い。これ一応禁句だったな。」
あなた「いや、いいんですよ。…そうですね、どうだろ?まだ仲間とは呼べないですね多分。」
ケン「お前の気持ち次第だな、まぁ、ゆっくりやればいいんじゃないの?。」
あたしの肩をぽんと叩いて仕事に戻って行った。
バイトの時間も終わり、あたしは準備をした。
あなた「…さて、無意味な喧嘩したくねぇーんだけどな。たまには灸を据えるのも悪くねぇか。…相手集団だしな〜、手加減なしでいいか!。」
「あ!君さっきの!待ってたよ〜❤」
「さぁ!遊びに行こう!。」
あなた「あ、おまたせしちゃいましたか〜?ごめんなさい、私ったらノロマで。」

「いいよ〜❤可愛いねぇ、君何歳?」

男達はあたしの肩を抱き黒い車に乗せようとしたがあたしはこの先がどうなるか見えていたのであえて乗ってやった。
「楽しめるところに行こうね〜❤」

「大丈夫怖くないよ〜❤」

あなた「え、なんかドキドキする〜❤(あー、ぶりっ子のふりすんの意外としんどいわ)」
車は人気のない場所に向かって発信した。
廉side

廉「あー、暇だ。なぁ、何か、面白いことねぇーの?イッチー!。」

市村「んー、カラオケも飽きたしなぁ。なぁ、倉。」



倉木「………」

市村「ん?おい、クラ聞いとる?おーい?」

廉「どうしたんだよ、クラ、変だぜ?。何見てっ……は?アイツ何やってんだ?。」
市村「なになに?どないしたん?ってえ?。あれって………。」
3人の視線の先にいたのは知らない男の車に乗り込むあなたの姿だった。
廉「なぁ、あれやばいんじゃね?追いかけよーぜ!。」

倉木「おお、はよ行こ!」

市村「あ!ちょっちょっと待ってーな!。置いてかんといて!。」
3人は車のナンバーを覚えあとを追った。
廉side        END
あなた「……………」
「んー?どうしたの?。黙りこくっちゃって?」
「今から俺らで気持ちいい事するんだから早くこっち来いよ!。」

男はあたしの腕をつかみ無理やり押し倒してきた。
だがあたしは正直そんなのはどうでもいい、リーダー格であろう人物に絶句した&呆れた。
あなた「……クククっ、ハッハッハ!」

押し倒されているにもかかわらず、大声で笑い出すものだから男達は驚いていた1人を覗いては。
「な、なんだァ?頭おかしいんじゃねぇーのか?。」
あなた「あたしがなんで笑ってるかって?、お前らのリーダーに聞いてみろよ。なぁ?。」
??「お前、相変わらず可愛くねぇな。」
あなた「はぁ、つかこの体制そろそろしんどいから解くな?。」

ドコ!バキ!ゴッ!!

鈍い音と共にあたしを押さえつけえいた男達は倒れた。

それと入れ替わるようにあたしは起きあがりリーダーである人物を見た。
??「相変わらず強ぇーな、お前は。女の欠片もねぇ、そんなんで嫁の貰い手見つかんのかよ?。」
あなた「はっ!、人の心配してないでそこに寝っ転がってる雑魚早く手当してやったら?軽くアバラ折れてるだろうけど、なっ!」

ドゴッ!!

「ガハ!ケッホ!ゲボ!ハァ、何もんだよお前。」

あなた「ナンパ野郎に答える必要性を感じねぇんだが?、今その質問はこの場に置いて必要不可欠なものか?え?。」

あたしが焼きを入れていると人がゾロゾロ入ってきた。
??「……悪いんだが、あなたお前にこれ以上舐められても困るんだわ。」
あなた「あたしに喧嘩で勝てねぇーからって、人数だけ揃えてきやがる。お前も変わらねぇよな。ごうだちゃんよ。」
郷田「…うるせぇよ、その呼び方やめろって言ったよな?。今日は、返さねえから覚悟しとけよ?。あなた。」
あなた「クククッ、そりゃ久しぶりに楽しめそうだな。てかお前、サシで勝負できないとか、ガキかよ。いい加減あたしがお前にケンカの心得ってもんを教えてやっほうがいいみたいだな!。」
最初は十人一度に来たが直ぐにのした。

ボコッ!ドカ!

「ぐっ!、こんの女〜!!!なめんな!。」
鉄パイプか、お?こっちからも来たな。利用してやろ。

あたしはタイミングよく避けたのた。

ゴン!

あたしに襲いかかってきたヤロー2人はお互いの頭に鉄パイプが見事ヒット。
あなた「オラァ!どうした!、まだやりたいやつはかかってこいや!。」

「ひ!なんだこいつ普通じゃねぇよ!。おい逃げようぜ!。」

郷田「ちっ!おい!引き上げるぞ!。」

あなた「またいつでもおいでやす〜、ごうだちゃん❤。」

郷田「おい、あなたこのままで済むと思ったら大間違いだぞ。覚えとけよ?。クソアマ。」
郷田達はその場から消えていった。
あなた「…んー!、久しぶりに体動かしたから痛てぇ〜。」

ガタン!カラカラカラ…

あなた「誰だ、そこにいんだろ。出てこいよ。」
途中くらいから視線を感じた、けど廉達だとは思いもしなかった。
あたしはまさかの人物に驚いて言葉も出なかった。

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