第6話

気まぐれ
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2019/07/29 18:51
あなた「……はぁ、雨か。」

憂鬱になりながら窓を見つめていた、不良生徒が多いこのクラスは先生の入れ替わりが激しい。
何故かって?そりゃーねぇ、度胸がないと持たないから。
担任「ひ、ひぃー!もう無理だ!。」

怯えながら教室を出ていった。

これもう何回目かな?、いい加減見飽きたわ。
クラスの奴らはケラケラと笑い飛ばしていた。
「あーあ、今回のせんこうももうこれで終わりだなぁ!」
「次の奴はどれくらい持つと思う?」
など、くだらない話で盛り上がっていた。
教室の一番後ろの席では緒方達が何やら会話に花を咲かせていた。
神谷「次の合コン桃女なんだけどさ、2人とも行かね?。」
本城「おお!行くいく!桃女かぁ❤楽しみだぜ!」
緒方「お前らそればっかだな、けど悪いな神谷、俺は用あるからパス。他の奴連れてってやれよ。」
まぁ、男だもんなぁ。ここ男子校だし、女欲しくて当然か。
あなた「眠い、寝よーかな。うん、今日はサボろ。」
寝るためにモフモフのひざ掛けを準備をしていた。

すると神谷達が近づいてきた。
神谷「何?暇なの?遊び行こうぜ!。」
あなた「あー、まぁサボるつもりでいたけど。眠いから夕方まで寝ようと思ってさ。どうせせんこう居ないし。」
本城「えー、寝んのかよ。遊ぼうぜ!。」
あたしは少し考えたあと条件を出した。
あなた「昼寝できそうなとこなら付き合うよ、ゆっくり出来るとこがあるならだけど。」
緒方「俺らがいつもたまり場にしてるとこでいいなら、着いてくるか?。」
あなた「良いよ、じゃ連れてって。」
神谷「やったぜ!、じゃ出発!。」
本城「あれ?そういえば、今日はバイトねぇのかよ。」
あなた「あるよ、だからバイトギリギリまで寝ようと思ってさ。最近夜寝れてないし。」
緒方「ほら行くぞ、教頭達に見つかるとめんどくせぇ。」
神谷&本城「おお!。」
あなた「…ホントにあの二人には話してないんだな。」

緒方「ああ、当たり前だろ。お前と約束したからな、つか、そろそろ名前で呼べよ。」
あなた「あ?あー、じゃ大和。」
緒方「何だよ」

あなた「え、いや名前で呼べって言うから呼んだだけ。」
緒方「そうかよ、アイツらのことも、変に遠慮しなくていいからな。」
あなた「遠慮してるように見えんの?、普通にしてたつもりだけど。」

緒方「神谷も、本城も気にしてたぞ。あなたの事。」
あなた「…友達でも、仲間でもないのに?はっ、何それ笑える。」
緒方「確かに、仲間とかじゃねぇけど、あなたは女なんだ心配されるのは当たり前だろ。風間達に手出されてねぇかとか。」
神谷「おーい、早く行こうぜ!。」

本城「腹減ってきた、何食おうかな。」
緒方「おお、今行く。ほら行くぞ。」
あなた「あ、うん。(何で?大して仲良くなった訳でもないのに。意味わかんね。どうせ気まぐれだろ。)」
ー神谷sideー

大和とあなたが話してるとこ聞いちまったんだよなー、あんな話聞いたらほっとける訳ねぇよ。

一人でいる時いつも寂しそうだし。まぁ、俺らがそばに居りゃちょっとは気も紛れるだろ。よし!、今度どっか遊びに連れて行ってやろ。


ー本城sideー

よくわかんねぇけど、アイツがここに来る前辛い思いしたってことは分かった。
アイツが笑顔になれんなら、俺はなんだってする。

とにかく、笑わして、やろういっぱい。
そうと決まれば、早速飯奢ってやるか!。

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