第35話

慰められたい〈中也Ver.〉
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2019/07/29 10:20
ふー……


今日も疲れた……よく働いた~……


落ちるようにソファーに座る私


今日はよく寝れる気がする…


あ〜…なんか冷たい飲み物が飲みたいな


あなた

ひゃあっ!



急に頬に感じるひんやりとした感覚


耳に届く愉快な笑い声


中也
中也
なんちゅー声出してんだよ
あなた

……中也…



ほらよ

そう言って冷たい缶コーヒーを渡す彼




私は甘いミルクコーヒー

彼は苦いブラックコーヒー


あなた

あざーす!幹部様の奢りだーい!



そう言ってミルクコーヒーを開ける


甘い香りが鼻を擽る


うん!美味しい!
あなた

疲れた時はやっぱミルクコーヒーだわ!

中也
中也
んな甘ぇの飲んでると糖尿病になっちまうぞ
あなた

適度に取ってるから大丈夫ですーだ!
甘さは正義!糖分はエネルギー!

中也
中也
んだそれ

ケラケラ笑う彼につられて笑ってしまう


この時間が1日の中で一番好き


中也
中也
つーか部下から聞いたぜ…手前よ…さっきの殲滅任務の時貧血起こしたって
あなた

あー………そんな事もあったような無かったような……



言うなって言ったやろー!


この男に知られたらお節介モードに切り替わっちゃうじゃんか


中也
中也
はぁ……相変わらず無理すんのは昔から変わんねぇのな
あなた

ん~……多分この先も変わんないんだろうな~

中也
中也
変えようとしろっつーの


─── ペシッ


おでこにデコピンをくりだしてきた


あなた

イテッ



おでこをおさえ俯く私

相変わらずケラケラ笑ってる彼を横目に見る


全く…この男は………


ミルクコーヒーかけてやろーか……


中也
中也
無理したお仕置きな
あなた

へいへい…



随分と可愛いお仕置きだな……


中也
中也
もう手前1人の体じゃねぇんだからよ


耳元で聞こえた声はいつもより大人びた声だった





“ だから少しは大事にしろよ ”




なんて




狡い男だ……本当に……



終いには頭を撫でてくるんだから


私は猫じゃない……


でも居心地良く思うんだ


あなた

……少しは気をつけまーす



残ってるミルクコーヒーを飲み終えて軽く返事をして立ち上がろうとした



でも立ち上がれなかった





腕を掴まれたまま口に広がったのは








ミルクコーヒーよりも苦い


けど甘い味がした





── END


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リクエストありがとうございました!
お待たせしてすいません🙏🙏

読者の皆様がドキドキしてくれたら幸いです( *´꒳`*)

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