第31話

プロポーズされたい[Booo!より]
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2019/07/14 12:13
腕を組み頬を膨らませある男を睨む私


一体全体私の事彼はどれだけ愛してくれてるのかしら


“ あなた…愛してる ”

“ 好きだよ…あなた ”


なんて言葉じゃなくて形で示してよ…馬鹿っ!




今日が何の日か忘れてるなんて言わせないわ!


でも……自分から誕生日だなんて言うのも癪だわ…



あなた

はァ…

太宰治
太宰治
ため息なんかして…何かあったのかい?
あなた

………別に…



不機嫌に目を逸らす私…


首を傾げ微笑みながら話し出す彼


“ そろそろ結婚について考えようよ ”

“ あなたは子供何人欲しいんだい? ”



って幸せな家族計画を話す彼



………ってその前にさ!


“ お酒は控える ” とか

“ 明日から真面目に仕事をする ” とか


そう言う事は考えないのね……



あなた

……もう…知らないっ!



立ち上がる私

ほんとにこの男は……


立ち去ろうとした瞬間


背中に感じる体温…ふわりと香る彼の匂い


太宰治
太宰治
待ち給えよ……


耳元で囁く彼…

そして


指に感じる…冷たい感触



あなた

こ…これは……

太宰治
太宰治
誕生日おめでとう…あなた


言葉と共に指に光る銀色の光


太宰治
太宰治
うん…良く似合ってるじゃあ無いか


頬を伝う暖かい液体


それを拭う冷たい手…


あなた

こんなの…ズルいよォ…



溢れる涙は止まることを知らないらしい


止まって欲しいのにどんどん流れていく



太宰治
太宰治
そんなに泣かないの


苦笑しながら拭ってくれる彼


嬉しくて…嬉しくて…どうにも止まらない私の涙




重なる唇


いつもより塩っぱくて幸せの味がした



太宰治
太宰治
あなた……



“ 私と結婚してくれるかい? ”




── END


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Booo!って曲を使って書いてみました!
曲を使って小説書きたかったんです……
やってみたかったんです……

他にもやって欲しい曲とかあったらコメント下さい!
書きます_((Ф(.. )カキカキ


読者の皆様がドキドキしてくれたら幸いです( *´꒳`*)

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