第54話

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2026/02/23 10:00 更新
桃
はぁ、はぁ…
桃
いるまっ!
紫side

仕事中に無理を言って来たのか

いつものシャツなのに

汗をかいて、髪も乱れて

けど、瞳が一生懸命な様子で

俺に会いに来た
桃
いるまっ!
紫
…!
その瞬間

らんが走る様子をぼーっと見ていた俺の背中に手を回し

ぎゅっと抱いた
桃
ごめんね…助けられなくて、、ごめん
紫
謝らないでいいよ
桃
辛かったのも、苦しかったのも
桃
俺はずっと知ってたのに、、!
紫
…っ、、
俺はずっと

この気持ちを求めていたのかもしれない
紫
らん、、
紫
誰かにぎゅってされるの…
紫
今日が初めて
桃
…!
俺が笑ってみせると
桃
遅くなってごめんね
らんは更に

強く抱いてくれた





らんは直ぐに仕事に向かってしまった

聞くと
桃
いるまにとりあえず会わないとと思って!w
桃
うわぁ、、帰ったら絶対怒られるな〜w
と、笑いながら語った

申し訳なく思いながら、俺は嬉しかった

俺は、泣きたかったのかもしれない

俺は、誰かに大切にされたかったのかもしれない

答えは見つからないままだけど

少しだけ、前を向けた
黄
…
紫
…あ、、みこと、、
黄
お話、終わったよ
黄
全部話した
警察に全部話したと

淡々と喋るみことを見ると

やっぱり、悲しくなる
紫
ごめん
深々と礼をした

弟にこんな事をするのは初めてだ

ダサいよな、怒ってるよな

俺だって、もっとらんみたいなかっこいい人になりたかったのに
黄
…謝らんといて
黄
まにきが謝ったら、やっぱり悪い人みたいに見えちゃう
黄
俺も、、ちゃんと飲み込むからさ
その言葉を聞いて

俺はみことに抱きついた

みことの涙が

今にも零れそうだったから
黄
…まにき、!?
黄
誰かにぎゅってされるの…
黄
…初めて
紫
ごめん、、ごめんねみこと
みことが許してくれるのかは分からない

いや、多分永遠に許さないだろうし

家族を手放したくないという気持ちに変化は無いのだと思う

俺がどれだけ説得しても

俺がどれだけ約束しても
黄
まにき、、
黄
ありがとうね、今まで沢山
黄
これからどうなるかは分からないけどさ…
紫
…
黄
これからも、守ってくれる?
黄
家族って言ってくれる?
紫
…当たり前、、
紫
だって俺らは…最高の家族だから、、
涙が溢れて、止まらなくなって

生まれて初めてみことの前で沢山泣いた

俺の人生が、いつから狂ってしまったのか

ゆっくり、思い出す

この先何が起こるのか分からなくて

怖くて怖くて仕方ないけれど

俺らなら、乗り越えられる気がする

何故かそんな確信があった





警察との話は、夜まで続いた

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