第23話

🥞
3,106
2023/10/15 19:00
_ 司side _
それから暫くして、あなたは退院し、日常が取り戻されてきた。
あなた
司〜
司
司
む?
あなた
ここの台詞なんだけどさ、「俺は夢に向かって頑張る」じゃなくて「俺は夢に向かって走り出す」の方が良くない?
司
司
…確かに。そっちの方がかっこいいな!
こうして、俺の作った台本を1回読んで訂正してくれるのがあなたの仕事でもある。えむ達に見せるのはその後だ。
あなた
でしょ?
司
司
なら早速書き換えるか
あなた
うん!
咲希は、一歌たちと出かけていて俺ら2人だけになっていた。あなたの部屋にある、彰人に貰ったであろう物やペアのものなどがゴミ袋に纏められているのが目に入る。
司
司
あなた。それ捨ててしまうのか?
あなた
んー、いつ買ったかも覚えてないからね
あなたは不思議にそうにして、俺の問いかけに答える。
司
司
でもまだ新品のもあるじゃないか。
あなた
うーん、欲しいなら司が使ってよ
司
司
しかしだなぁ。
あなた
もう、司。その話はやめて
司
司
…わかった。すまない
失われた記憶を取り戻すことを拒むようにあなたはそう冷たく俺に言い放った。
あなた
あー、ごめん!司!強く言いすぎたね
司
司
気にしてないぞ。ほら続けよう
俺がそう言うと、優しく微笑み作業を続けるあなた。
あんな事故がなければ、もっと幸せそうに笑ってたのか。なんて考える。
なんでこんなことになったのだろう。と後悔しても遅い。
_彰人 side_
あれから暫くしてあなたは無事退院したらしい。

心配していた、冬弥や神代センパイたちも日常を取り戻していこうとしていた。

でも俺はそんな日常に戻れっこない。バイト中でも歌中でも偶にボーッとしてしまうことがある。伝説を超える為に頑張ってきた。それを応援してくれてたあなたのことを裏切りたくは無い。それに、自分の夢を簡単に諦める訳にも行かない、そのために練習を頑張れてはいる。
冬弥
冬弥
…と!きと…!彰人!!
彰人
彰人
あ、え、?
こう、冬弥に呼ばれるまで気づかないことも増えてきた。

そう思うと、あなたがいる日常がどれだけ貴重だったか。俺にとってどれだけ大切な存在だったか。そんなことを深く考えさせられる。

そんなことを考えていると、何気なく日々日常を過ごしている人々が何故かムカついてくる。なんで俺は…。いやなんであなたはこんなことになったんだろうかとふと頭に浮かぶ
そんなことを帰り道に考えていると隣から俺の好きな匂いがした
反射的に振り向くと
あなた
もうえむったら笑笑
えむ
えむ
えへへー。
メンバーの鳳さんと楽しそうに歩いている、あなたとすれ違った。鳳さんは俺に気付いていたが、あなたもいるからか、挨拶はせず少しだけ会釈して俺の隣を通り過ぎて行った。
彰人
彰人
…っ、、
幸せそうに笑ってる彼女を見たら、胸が張り裂けるくらい痛くなった。
彰人
彰人
んだよ、これ。
俺が心臓を抑えて道に蹲ると近くからまた俺の好きな香りがした。なぜだ?と思いながら顔を上げると
あなた
あの!大丈夫ですか!?!?
と俺の背中を擦る彼女がいた。
彰人
彰人
っ、大丈夫です
あなた
でも、胸が痛いんですよね…?
心配そうに俺の事を見詰めるあなたの瞳に吸い込まれ、思わず抱き締めたくなる。
彰人
彰人
…本当に大丈夫なんで。
あなた
でも、、
えむ
えむ
あなたちゃん、大丈夫そうだしもう行こ、?
鳳さんがそう告げると、心配そうに俺の事を見つめながらも離れていくのがわかる

そうこうしてると俺の後ろからどデカい声が聞こえた
〜 続く 〜



お久しぶりです、更新遅くなり申し訳ありません。
スランプ時期っていうんですかね?小説書けなくなってました、すみません。

お詫びに今回は2話まとめて投稿します


引き続きこの作品をよろしくお願い致します。

プリ小説オーディオドラマ