ウォークラリー②の続きです!
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〜ハンside〜
あまりにも地面が危ないから、思わず疑う。
鋭い木の枝や石が浮き出ていて、足の体力がどんとん消えていくようだ。
人がいるのを確認できていないから、不安はさらに募っていく。夜の森だし、ただでさえ怖いのに。
俺は苦笑いでイエニに尋ねる。
弱っちいヒョンのお願いだったけど、イエニはすぐにうなずいてくれた。
さて、来た道を引き返すか…
と思ったけど。
周りは全部木。森。
もはや自分たちがどの方向に歩いていたのかも分からなくなっている。
イエニの言葉にYESというのが、どれだけ恥ずかしかったか。
俺のせいで、俺ら2人揃って迷子になっちゃったんだ。
口だけは冷静を保っているが、心はもう折れている。
俺がヒョンだから、俺がなんとかしないと。…
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〜リノside〜
ひたすらに名前を呼びながら走る。
誰かを探して走るのはもう2回目だ。
だからって世話の焼ける弟たちだと、呆れている暇もない。
メンバーたちが、2人を見かけたと話していた小屋の近くまで来た。
でも、人がいる気配は全くない。
無我夢中で走っていたから、いつの間にか呼吸が荒い。
暗い森の中、必死に目をこらして奥をのぞく。
…今、明らかにハニの声した。
俺は体の動きを止め、静かにもう一度森の方へ耳を傾ける。
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〜アイエンside〜
ハニヒョン、泣いちゃったよ。
頬を伝うような涙でもなく、子どもみたいな泣き顔で。
子どもだ…
確かに迷子になっちゃってるし、俺も困惑してるけど。
まさか、泣くとは思ってないからさ。
俺は同情というより、少し面白さが勝ってしまう。
思わず声が漏れてしまった。
ちょうどその時。
息を切らしたリノヒョンが駆け寄ってきた。
ハニヒョンはもうずっと泣いている。
さすがのリノヒョンも困惑だ。
リノヒョンは息をつき、俺らの前を歩き始めた。
…迷子になったこと、ハニヒョンが泣いたこと、リノヒョンが見つけてくれたこと。
俺は当分、忘れないだろう。
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ウォークラリー3話にわたってお送りしました!
いかがでしたか?
リクエストケミのいくつかを登場させてみました
他のリクエストしてくださったケミは別のお話までお楽しみに!
皆さんはどのお話が好きでしたか?
私はホジュズ気に入ってます笑
夜の森でスタンプラリー、私もやってみたいです♪
感想お待ちしております!!