第8話

ウォークラリー③(🐿×🦊)
262
2024/06/11 14:16
ウォークラリー②の続きです!




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〜ハンside〜





ハン
…この道で…合ってるよね?


あまりにも地面が危ないから、思わず疑う。

鋭い木の枝や石が浮き出ていて、足の体力がどんとん消えていくようだ。





アイエン
なんでここ、誰も通らないんだろね…
ハン
うん…周りのチーム見かけない…



人がいるのを確認できていないから、不安はさらに募っていく。夜の森だし、ただでさえ怖いのに。









ハン
…スタンプそろってないけど、戻らない?
もう俺怖い…笑


俺は苦笑いでイエニに尋ねる。

弱っちいヒョンのお願いだったけど、イエニはすぐにうなずいてくれた。


さて、来た道を引き返すか…












と思ったけど。






ハン
…ここどこ、?
アイエン
わかんない…
周りは全部木。森。

もはや自分たちがどの方向に歩いていたのかも分からなくなっている。



アイエン
…ハニヒョン、これって迷子?


イエニの言葉にYESというのが、どれだけ恥ずかしかったか。

俺のせいで、俺ら2人揃って迷子になっちゃったんだ。




ハン
…落ち着け、来た道を戻ればいいんだから…


口だけは冷静を保っているが、心はもう折れている。


俺がヒョンだから、俺がなんとかしないと。…

















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〜リノside〜






リノ
ハナ〜!!イエナ〜!!


ひたすらに名前を呼びながら走る。

誰かを探して走るのはもう2回目だ。


だからって世話の焼ける弟たちだと、呆れている暇もない。



リノ
(どこ行ったんだよ2人とも…)


メンバーたちが、2人を見かけたと話していた小屋の近くまで来た。



でも、人がいる気配は全くない。


リノ
はぁ、はぁ、はぁ…


無我夢中で走っていたから、いつの間にか呼吸が荒い。




暗い森の中、必死に目をこらして奥をのぞく。























ハン
…。……。




リノ
……ん…?


…今、明らかにハニの声した。

俺は体の動きを止め、静かにもう一度森の方へ耳を傾ける。


















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ハン
うわぁああん…グスッグスッ誰か…迷子だよ…





〜アイエンside〜



ハニヒョン、泣いちゃったよ。

頬を伝うような涙でもなく、子どもみたいな泣き顔で。


アイエン
は、ハニヒョン!絶対大丈夫だよ
ハン
なんでそんなことが言えるの〜!!うわぁぁん…



子どもだ…

確かに迷子になっちゃってるし、俺も困惑してるけど。

まさか、泣くとは思ってないからさ。

俺は同情というより、少し面白さが勝ってしまう。


アイエン
…ふふ、



思わず声が漏れてしまった。

ちょうどその時。
























リノ
…っハナ!!イエナ!!
アイエン
リノヒョン…!!




息を切らしたリノヒョンが駆け寄ってきた。



リノ
ここ範囲外…なにしてんの…
ハン
うっ…リノヒョ…うわぁああん、!


ハニヒョンはもうずっと泣いている。
さすがのリノヒョンも困惑だ。
リノ
まあまあまあ…見つかってよかった、早く戻るぞ




リノヒョンは息をつき、俺らの前を歩き始めた。




…迷子になったこと、ハニヒョンが泣いたこと、リノヒョンが見つけてくれたこと。


俺は当分、忘れないだろう。












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ウォークラリー3話にわたってお送りしました!
いかがでしたか?

リクエストケミのいくつかを登場させてみました
他のリクエストしてくださったケミは別のお話までお楽しみに!

皆さんはどのお話が好きでしたか?
私はホジュズ気に入ってます笑

夜の森でスタンプラリー、私もやってみたいです♪
感想お待ちしております!!











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