語彙力吹っ飛んでる謎小説(最近文章能力が消滅しかけてる)
嫌な夢を見た(1個前のやつ)の続きみたいなの
ノウside
今日は俺の誕生日!!
しかも今日の誕生日は特別なんだよ!
俺ついに20歳になるんだ。嬉しいなぁ。
______暗転。
あれ?俺いつの間にこんなとこに来たっけ。
周りを見るとよく見なれた風景が並んでいた。...そうだ。ここは。
ちょうど良かった。どうやってここに来たのかほとんど思い出せないけど、今日は20歳の誕生日!!
やっと長年考えてた“夢”が叶う...。
そんなことを考えると思わずにやけてしまいそうだ。嬉しくて嬉しくて...堪らない。
最期だし、久しぶりにいろんなところ見ていこう。
何回も何回も往復した廊下。昔は気づかなかったけど壁に所々落書きがされてる。
案内の報告をするために行った執務室。嫌になるほど聞いた王様の声が蘇る。...早くここから離れよう。
お腹がすいて執事さんに聞いて忍び込んでみたけど、結局何も食べることなくその場を離れた食堂。あはは...懐かしいなぁ。
そして...。毎日ともだちと遊んだぼくの部屋。いまも元気かなぁ...。元気だといいなぁ...。
屋上に辿り着いた。吹きすぎる風が思ったよりも心地よくて思わず感嘆の声が漏れた。
すると突然、後ろから気配を感じた。
冷凍くんが居るなんて想定外だった。...でもなんだか苦しそう。まるで喋れないみたい。口を開いては閉じてを繰り返してる...。
そっか。冷凍くんって喋り慣れてないのか。
必死に冷凍は伝えようとしてるけど、この行為を辞める気はないんだ...。ごめん。
そんなことを考えていると俺の脳に一つの考えがよぎった。
今なら、冷凍くん...‘キラ’に殺してもらえるんじゃないか...?親友に俺の夢を叶えてもらえるかもしれないんじゃないか...?
そうなったら凄く嬉しい...。
俺は冷静になり、どこに向かって発した訳でもない言葉を呟いて冷凍くんに笑いかけた。
もしかしたら俺はこの時、泣いてしまっていたのかもしれない。我儘でごめんね。冷凍くん。
そして、夢は途切れた。
朝。冷凍くんを起こしに寝ている近くにしのびよる。
珍しくこの日、冷凍くんはかなりうなされてた。
冷凍くんは夢を見てる。この独り言は誰も聞いてない。でも冷凍くんと話せてるみたいで俺は少しだけ嬉しくなった。
そんなことありえないか、と笑いながら呟いた。
fin
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。