第20話

さよなら
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2019/01/14 17:25
…夜……
相変わらず夜は不気味だ…
殺される人が出るんだから…でも今日は…殺されないでね……
……だって…2人も死ぬんじゃみんな耐えられないでしょ?
俺はみんなが寝静まった時間…みんな集まる部屋の掃除用具入れにあった…毒薬を見つめている……
小山「……死ぬ前にこの部屋を見渡そうかな…」
そういい立ち上がる……
今見ると教室ってこんな広かったんだな…
…てか教室って……学校じゃん…いま思ったら学校なんてホラーの定番場所……
慶ちゃん「うっわぁ…俺がホラーの事忘れてたんだ…」
嫌いな場所に居ても気づかなかったんだ…
水槽の金魚を見ると…俺の目には5匹生きた金魚がいた…
前は9匹生きてたのに…4匹の金魚は 血まみれ金魚が3匹 2匹は上に浮かび 一匹は底にいた…そしてもう一匹は 上に浮かんでて…針がお腹辺りを貫通していた…
5匹は死んでいる金魚の間を泳いでいた…
…よし……そろそろ……
はぁ…俺も自殺する時が…来るなんて
潤くんのあの言葉を聞いた後…あっちに行って自殺してきたなんて言ったら…翔くんなんて言うんだろう…優しい二宮くんも潤くんと一緒になって…怒っちゃうかも……まっすーなんて…
小山「リーダーなのに…何最年少2人を置いてってんだよ…って…言っちゃって…」
俺は最後であろう涙を流す……そういや…俺泣き虫さんだった…ブラックに怒ってたけど…俺怒りキャラ似合わないかもね……
??「あーれれw みんな寝たけど君は寝てなかったのかい?」
そういい脳内に声が聞こえてくる…
この嫌な声は忘れるはずがない…ブラックだ…
小山「……最後の最後でなんの用?」
ブラック「おやびっくり…怒り口調じゃないんだね」
小山「……怒ってるよ…でもなんか疲れちゃった…敵にこんなこと言うのは…まずいかもだけど……最後ぐらい怒らせないで…俺は怒らせキャラじゃないから……」
ブラック「……最後ぐらい聞いてやるか…」
小山「ありがとう…そして敵にこんなこと頼む物じゃないけど…先輩には先に行ってすいません…手越には…ポジティブさん NEWSの裏のリーダーさん リーダーらしくポジティブらしく……みんなを引っ張ってね しげには…しげのその素晴らしい頭脳で見つけてね しげの脳を柔らかくしたら…きっと行けるよ………ありがとう相棒…大好き って伝えて」
ブラック「……録音した」
そう言われ俺はさっきまで泣いていたのが嘘かのように…満面の笑みを見せ…
小山「…君本当に敵?そこまでやってくれるんだ」
ブラック「…まぁあいつらがショックを受けそうだから俺はやっているだけで……」
小山「優しいね」
ブラック「……お前馬鹿じゃね?」
小山「よく天然って言われるんだけど…」
ブラック「それ…天然の域超えてるから…」
……俺は最後に敵と会話出来てよかった…
正直許せてないけど…でもちょっとは許せた気がした……
…そして俺は毒薬を口にする…
苦くて不味かった…そして飲んですぐお腹や頭…全身が痛くなり…俺は意識を失った……
……さ  よ  な ら

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