京本 side

今日は雑誌撮影の日。

スタッフさんに「あなたちゃん今日1人で来てますよ〜」っていわれて

嬉しくて1人であなた探し中。

最近はお互い忙しくて電話も出来てないから会いたいな〜〜

遠いからあんまわかんないけど、

曲がり角の手前で見つけたサラサラのかわいい女の子の髪。

絶対あなただ。

駆け寄ろうと、足のスピードを早めると

ダンッ！！と、鈍い音がして

視界には勢いよく尻もちをついたあなたが居た。

う、わ…………

何回かあなたからの電話で聞いたことある。

自分の事をよく思わないから、危害を加えてくる人。

本当にそんなことする人いたんだ、最低だな…

早くあなたの元に行きたくて、

足を前に、前に、素早く出した。

あの子泣き虫だから泣いちゃうかも、なんて考えながら。

けど、俺のそんな甘い考えは5秒後には断ち切られてた。

この間、絶対俺ぽかん、っていうブスな顔だったと思う。

悔しい悔しい、ってただボロボロ泣いてた女の子が

方法があってるのかは知らないけれど (笑)

何にも物怖じせず、堂々と出来るようになって。

 




強く、なったなあ。

きっと、これからもあなたにはいろんな壁が待ち受けてると思うけど

あなたならきっと大丈夫。

…… あれ、なんか俺発言おじさんっぽい？？