道枝 side
6月下旬。天気は豪雨。時刻は21時半。
おひさしぶりの 道枝です。こんにちは。
今は 家にいる… んですけど
イライラMAX の人がいます。
理由は…………
あなたです。
いつもなら帰ってくる時間なのに なんの音沙汰もなし。
心や小山さんにきいても「わからない」って…
じょーくんは 今日、嫌なことがあったみたいで
もともとイライラしてたのに
あなたが帰ってこなくて もっとイライラしてる。
じょーくんが なにか飲み物を取りに行こうと
椅子からたった瞬間
玄関の方で ガチャ っと音がした。
リビングに入ってきたのは あなた。
よかった… なんかに巻き込まれてなくて…
あなたが帰ってきて ほっとした雰囲気の中に
じょーくんの 声が低く響き渡る。
… じょーくんが お説教モードに入っちゃった。
あなたは下を俯いている。
「とりあえずリビングいきましょ?」と僕が言う前に
あなたが 口を開いて言葉を発した。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。