第492話

472 守りたい
6,309
2022/05/01 08:33
あ な た
あ な た
ん、………










目が覚めたら、最近見なれてきた東京の街並みが
私の横を流れていた。



花音ちゃんの心地いい運転の車の中だ。


あ、なにわカーはメンバーと花音ちゃん+心でひとつの車の中で別れてるんです。




私はというと
流石に脱がせるのは無理だったのか、少しボリュームが少なくなった白いドレスに
あたたかいチョコレート色の毛布がかかっていた。










肩や周りには
ぐっすりと眠っているみんな。
















高橋 恭平
高橋 恭平
……… ん、あなた、










私の肩から起き上がって、眠い目を擦りながら私を見てくる恭平。




















あ な た
あ な た
ごめんっ…!!!!きょうへい、
高橋 恭平
高橋 恭平
………?
あ な た
あ な た
勝手に自分で全部嫌になっちゃって、
助けてくれたのに、 ホントにごめん、









恭平の綺麗な瞳を見たら反射的に出た言葉。
夢の中でずっと言いたかった言葉。やっと言えた。












しばらくきょとん、としていた恭平は
不意ににこっ、と笑って
まだセットした時の名残が残っていてくるくるな私の髪を優しく撫でた。






















高橋 恭平
高橋 恭平
ええんやって。
高橋 恭平
高橋 恭平
あなたが無事でほんまよかった
あ な た
あ な た
………… けど、いつも守られてばっかでごめんね、
高橋 恭平
高橋 恭平
あーもう謝るの禁止〜〜〜〜〜
高橋 恭平
高橋 恭平
ええねん 俺が守りたいんだから。
高橋 恭平
高橋 恭平
だってほら、あなたはお姫様やし?













ニヤニヤしながら私の頬を手で優しく包む恭平。






そのまま、顔が、近づいて…………………















































道枝 駿佑
道枝 駿佑
うわあーー!!!!!!!!!!!!
道枝 駿佑
道枝 駿佑
ちょ、なにしとんねん恭平おまえほんま!!!!!!
道枝 駿佑
道枝 駿佑
だいごくん、起きてください!!!!
恭平があなたにキスしようと!!!!
西畑 大吾
西畑 大吾
ん、なんやみち、
……… え!?!?!?
ちょ、高橋アンタ!?!?!?















みっちーの叫び声で一瞬で阿鼻叫喚になる車内。
続々とみんなが起きてきて恭平はお兄ちゃん組に尋問。
私はりゅせちゃんの腕の中〜〜〜〜
いや、近づいてきただけでちゅーはしとらんからな??? 















高橋 恭平
高橋 恭平
もお、なんもしてないっすよ〜〜〜
道枝 駿佑
道枝 駿佑
いやあの距離はおかしい
大橋 和也
大橋 和也
まあまあ、じゃあ間をとって俺があなたにちゅー???
藤原 丈一郎
藤原 丈一郎
やめとけ変態
大橋 和也
大橋 和也
ひど!!!!!!(笑)
大西 流星
大西 流星
てかあなた大丈夫???
明日お仕事できる???
長尾 謙杜
長尾 謙杜
せやな、休んでも…
あ な た
あ な た
んーん。大丈夫。
あ な た
あ な た
またなんかあってもみんなが守ってくれるでしょ?♡
道枝 駿佑
道枝 駿佑
………!!
ん、絶対守る。
西畑 大吾
西畑 大吾
フォウ みちもも〜〜〜〜!!🤟🏻
中山 心
中山 心
ねえさっきまで静かだったじゃん???













もうみんなには素直に守られよう。
守られることに申し訳なくなって悩む時間があったら
守られる価値のあるメンバーになれるように努力しよう。








そう思った、煌めく東京を走る車内での出来事。










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