第8話

切実に玲王に近づきたい
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2025/01/27 11:57 更新
あらすじ

推しを引きました。カートで
凪 誠士郎
玲王、大丈夫?
あなた
すみませんでしたぁぁぁぁぁ!!!
全身全霊の土下座をかます
御影 玲王
大丈夫…ちょっとびっくりしたけど…
そう言い立ち上がる私の推し
あなた
(やってしまった…今にも泣きそう)
あなた
本当にすみません。こちら側のミスです…本当に怪我ないですか?痛むところがあったらすぐに言ってくださいもうほんとにごめんなさい
地面に頭を擦り付けたまま言葉を繋げる
正直泣きたい…でも私が泣くのはちがうよね、泣きたいのは玲王の方よね
凪 誠士郎
あ、君この前の…
私がひたすらに土下座をしていると頭上から凪の思い出したような声が聞こえた
御影 玲王
あなたの名字 あなたの下の名前ちゃんだよな?ごめんな、俺がよそ見してたから
なかなか顔を上げない私を気遣ってか手を差し伸べる
あなた
(やだ、触れない!)
あなた
(推しは神聖な生き物、我らの手で触れることは許されない…)
私は素早く直立
あなた
本当に申し訳ないです…煮るなり焼くなり蒸すなり消すなり自由にしてください…
あなた
推しをカートで引いちゃうなんて…
凪 誠士郎
その、前から気になってたんだけどさ、玲王が推しってどういうこと?前も言ってたよね
あなた
(スゥ…ですよねー気になりますよねー)
あなた
(これはどうしよう…また嘘つくの?推しに隠し事とか嫌だよ?)
あなた
(あ、ごめん今絶賛隠し中だったわ←転生者)
あなた
えっと、実はカクカクシカジカ…
私はアンリちゃんに語ったあの嘘をついた
凪 誠士郎
へーそうだったんだ。お金目当てじゃないの珍しー
あなた
(私の誤解を招いた張本人!謝ってくれても良いんだよ!?)
御影 玲王
チッどうせ成れないだの下手だの言ってんだろ
あなた
(おっとー?しくったー玲王に親の話は地雷だったか)
あなた
い、いや人伝なのでそこまでは…あはは…
私は苦し紛れに苦笑い
あなた
(ヤッベェ)
凪 誠士郎
それより、急いでたんでしょ?大丈夫?
あなた
(やだ救世主凪様じゃん!)
あなた
かなりやばいですね。すぐ片付けますので!
御影 玲王
あ、俺も手伝うよ
あなた
(玲王復活した…さすが御曹司…)
そしてスクイズボトルを段ボールに戻すのを手伝ってくれた
あなた
二人ともありがと!また頼るね!
その後、アンリちゃんと絵心さんにみっちりと叱られ「一人で難しいものはすぐに相談すること」という約束を取り付けられた
あなた
(ハッ!そういえば玲王を引いた衝撃が強すぎて忘れてた…)
サイン…、もらってない…
お昼になり選手たちがぞろぞろと入ってくる
ここは潔たちがいる五号棟の食堂

つまり玲王には会えてちょっと今気まずい感じになってる凛ちゃんは避けることができるとかいう最高の場所
しばらくして玲王、凪、斬鉄の三人が入ってきた
三人は自分のご飯を取ると空いている席に座る

私はここぞとばかりに用意していた自分のご飯を手に取ると勇気を振り絞って話しかけた
そう、これが一世一代の告白ー
あなた
あの!一緒にご飯食べても良いですか…?
ご飯のお誘いである

私にしては頑張った
話しかけるのよく頑張った
御影 玲王
あなたの名字さん?俺は全然良いぞ。二人は?
凪 誠士郎
どっちでも…
剣城 斬鉄
確かマネージャーのあなたの名字…なんだっけ
あなた
あはは…あなたの下の名前です…
取り敢えず承諾された(?)

私は椅子を引くとちょこんと座る
あなた
(あ、)
あなた
(れ、玲王の真ん前だと…!?)
あなた
(気づかなかった、え、どうしよう)
いや、推しの顔面を拝みながらご飯を頂くのはとても良いことだよ!?良いことだけど!ニヤつくよ?キモいくらいに。てか私食べ方綺麗なのかな?前世も今世も玲王みたいな上流階級の食事したことないんだけど
あなた
御影 玲王
あなた
(やばい。何も喋れない…自分から話しかけに行ったのに)
御影 玲王
あ、そういえばさっきはごめんな。人前なのに機嫌悪くしちゃってよ
あなた
(笑った顔も美しゅうございます!!!!!)
あなた
え!いやいやそんな!私が人様の気持ちも考えず…
剣城 斬鉄
玲王とはすでに知り合いなのか…脳ある鷹だな
あなた
????
そう言い眼鏡をカチャリとあげる斬鉄
いきなり声を上げた…かと思えば、の、脳ある鷹…??
あなた
(能ある鷹は爪を隠すのやつ…?)
剣城 斬鉄
使い方あってる?
あなた
あってない
あなた
(あ、やばい癖で)
御影 玲王
ぷはっあなたの下の名前ちゃん意外と面白いのな!仲良くなれそうだわ
あなた
(笑ったぁぁぁぁぁ〜‼︎)
あなた
あ、名前…
御影 玲王
ん?あ、嫌だったか?
あなた
(全く!?)
さっきのフルネーム呼びからの名前呼びへの昇格ありがとう!もうこれは知り合いから結婚への昇格でよろしくて?
あなた
嫌じゃないです!むしろ嬉しいです!私もこれから玲王って呼びます!
御影 玲王
えっ
あなた
えっ
あなた
(さすがに距離を詰めすぎたか?)
御影 玲王
あ、そうじゃなくてこんな親しみやすい子初めてだったから
そう言いまた笑った
そんなこんなで楽しいお昼は終わり名残惜しいがいったんお別れをした

そしてうきうきで廊下を歩く
あなた
(寿命10年くらい伸びたかも)
糸師 凛
おい
あなた
え?
糸師 凛
お前、あなたの名字あなたの下の名前だろ?
あなた
いや、そうだけど…
あなた
え…ここ貴方の棟じゃないですよね?なんでいるんですか?
糸師 凛
…迷子だ
あなた
嘘でしょ

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