第55話

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2023/12/14 09:00
ベンチに座ってユニフォームをたたむ。

隣に流星くんが座ってる。

淳太くんが見たら叫び出しそう。
ふじい
あのさ…
あなた
ん?何?
ふじい
この前はごめん。なんか俺、ややこしくしたよな。
あなた
大丈夫だよ?仲直りしたし。
ふじい
やっぱり…仲直りしたんやな。
あなた
うん。だから流星くんの気持ちには答えられません。
ふじい
…おん。わかってたけどな。
あなた
え?
ふじい
あの先輩、帰るときすごい顔してたで?
あなた
すごい…顔?
ふじい
妬いてますー!みたいな?めっちゃ俺のこと睨んでたで?怖かったもん。
あなた
そうやったの?
ふじい
お互い素直になってればこんなんなってなかったんちゃう?
あなた
…ごもっともです。
ふじい
ま、次泣いてたら本気で奪うけどな?
あなた
…新しい恋見つけてよ。
ふじい
あなたちゃん以上の子がおったらな。1年好きやったんやから簡単に新しい恋なんて考えられへんしな。
あなた
ありがと。
ふじい
何が?
あなた
流星くんがかき回してくれたから、淳太くんがちゃんと向き合ってくれた。感謝してるよ。
ふじい
俺は敵に塩を送ったんか。
あなた
流星くんにしては難しい言葉知っとるやん。
ふじい
バカにしとるやん。
あなた
あ、ごめん。
ふじい
拒否れや!
お互い思いきり笑った。

変にギクシャクしなくてよかった。

やっぱり流星くんはいい友達。
ふじい
ま、これからも4人で楽しくつるもうな?
あなた
うん。ありがと。
話してる間に、ユニフォームもタオルもたたみ終わった。
あなた
たたみ終わったから戻らなきゃ。
ふじい
おん。俺も戻らな先輩に怒られる。
あなた
お互い頑張ろ?
ふじい
おん。なっちゃんによろしく言うといて?
あなた
うん。のんちゃんにもありがとって言っといて?
ふじい
何で?
あなた
気遣って先に戻ったやん。
ふじい
…あ、そやったん?
あなた
えぇ…流星くんらしいけど。
ふじい
ま、言うとくわ。じゃあな。
流星くんはグラウンドに走って戻っていった。

性格もよくて、カッコいいからすぐにいい人見つかるよ。

そう願うばかり。
思いきり伸びをして、深呼吸。

さぁ、戻ろ。

洗濯物たちを部室に片付け、体育館に戻った。

体育館に戻ると、ニヤニヤした重岡先輩がいた。
しげおか
ごめん!ちょっとからかいすぎた!
あなた
…はい?
話の内容がよくわからなかったけど、とにかく目の前の仕事をこなした。

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