大我「え、あなたたちも一緒じゃん」
慎太郎「珍しいね」
部所が違うため昼休憩はバラバラ
たまたまに被ることはあるけど
6人とも全員揃うのは珍しい
私を挟むように北斗が横に座る
これがいつもの定位置
目の前は慎太郎で右斜めがジェシー
左斜めが高地、
部所は違うけど入社した時から
ずっとこの6人だった
慎太郎「てか、朝あなたがめっちゃ走ってるの見たんだけど」
『急いでたの』
優吾「いっつもじゃない?」
ジェシー「なに、ギリギリ攻めるゲームでもしてんの?」
『そんなわけないでしょ』
なんて会話もいつも通り
相変わらず私をいじれて満足なのか
ケラケラと笑うジェシー
呆れながらもご飯を口に運ぶ
『ねぇ、普通さ、』
私の問いかけに対して
みんなが「うん、」と頷く
『捨て犬とか拾ったらまずどうするもん?』
そして、みんなが一斉に顔を上げる
大我「え?拾ったの?」
優吾「犬を?」
ポカン顔のみんなに対して
「拾ってない」と返す
慎太郎「え?どうゆうこと?」
北斗「なんで聞いたんだよ」
そう言うと
またみんなご飯を食べ始める
『いや、犬じゃないだけ』
ジェシー「じゃあなに?」
口をもぐもぐさせながら
そう聞いてくるジェシー
『人、』
私がそう言えば
5人とも同時に動きが止まる
そんなやばいこと言った?
北斗「は?」
慎太郎「お前ガチで言ってる?」
『うん』
大我「え、待って待って、」
焦り出すみんなを見て
多分、いや、結構、
すごいことを言ってることに気づいた
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。