第116話

115.
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2022/06/23 13:56





慎太郎「やっぱこの6人だよな!!」

優吾「もう酔い回ってんの?」

ジェシー「いや、こいつまだ飲んでないよ」

優吾「やば、」

北斗「ローテンションな時ないよね、ほんと。」



北斗のド正論に


それな、とあいずちを打つ


週末の夜、


こーちの家で「森本会」とかいう名前の普通の飲み会


きっと今夜もうるさくなる



『きょも、1本とって』

大我「飲むの?」

『飲むよ、』

優吾「お前帰れよ、ちゃんと」

ジェシー「え、?」

慎太郎「え?」

優吾「え、、?」



いやいや、このふたりが大人しく帰るわけがないでしょ


家にあげれば終わり、


知ってたくせに、


なんて思いながらいつも通りの茶番を


眺めながらお酒を喉に通す



北斗「程々にしろよ、」

『大丈夫大丈夫』

北斗「大丈夫だった時なんてなかっただろ」

『北斗、それ禁句だから』



そして今日も飲みすぎてしまうのだろう


ほんとに、どーやったら直せるのか


まあ、でも明日は休みだし


週末ぐらいありでしょ、


なんで少し自分を甘やかす



慎太郎「ジャン負け買い出し行こーぜ!」

『まじ?』

大我「うわぁ、外寒いよ」

優吾「負けれねぇ」



なんて言いつつ


ノリがいいのがこの6人


みんな揃って手を伸ばす


慎太郎とジェシーのボケが終わったあと


仲良く声を揃えてしたジャンケンは


見事に私の1人負けだった



『嘘でしょ、』

ジェシー「うわー!!1人負けー!!」

優吾「煽んな煽んな」

大我「俺ポテチ!!」



私の1人負けに盛り上がる一同


しょうがない、


行ってやるか


でも地味に遠いんだよな、


なんて思いながら渋々財布をとる


煽ってくるみんなに反抗しながら


立ち上がれば


何故か隣の北斗も立つ



『、?どーした?』

北斗「着いてく」

『え、いいよ。寒いし、一人で行けるよ?』



そんなポカン顔の私の方を向いて



北斗「外、結構暗いし。俺が心配なの」



なんて言ったあと


少し照れくさそうな仕草をしてから


そそくさとリビングを出ていく



大我「やば、今の」

慎太郎「あいつモテようとしてんな」

ジェシー「やぁばいね」

優吾「なにこれなにこれ」



うるさくなるみんなに


とりあえず行ってきます、とだけ言って


リビングを出た















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