第21話

20.
9,437
2020/11/22 14:44





無事、仕事が終わり


PCをシャットアウトさせ席を立つ



『北斗』

北斗「ん、俺も今終わった」



そう言ってカバンを取ると


早足で私の所まで来る



北斗「早いっていいね」

『そーだねぇ』

北斗「飲んじゃう?」



こっちを向いてニヤッと笑う北斗に


ふふっ、と笑いながらも


ありだな、なんて考える


でも、樹がいるし


酔って帰ったら迷惑をかける


いや、でも飲みたい


久しぶりに早く上がれたからには


この時間を無駄にしたくない気もする


どうしようか、、、



北斗「あなた?」

『あ、なに?』

北斗「今日、どうする?いつものとこでも行く?」



選択肢がまたひとつ増える


困った。



『ウチくる?』



家なら酔っても最悪大丈夫だし


樹もいる


ご飯は北斗に作ってもらえば完璧だ



北斗「まじ?」

『うん』

北斗「しゃ!」



分かりやすくガッツポーズをすると


嬉しそうに私と同じ道を歩く


途中でスーパーによって


夜ご飯の材料を買う



北斗「鍋がいい」

『いいね』



久しぶりの鍋にテンションがあがりながらも


家に着く。


玄関を開けてリビングへ


北斗がうちに来るのなんていつぶりだろう


そんな呑気なことを思うばかりで


大事なことを完全に忘れていた



樹「え?」

北斗「は?」



あ、そうだった


初対面なんだ


まず紹介からしようと


樹の方へ行こうとすれば


ぐいっと服を引っ張られ


気づけば抱き寄せられていた
















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