第62話

61.
7,351
2021/01/01 15:58





心の中のモヤモヤも


今は気にしないのが正解だろう


これが 逃げ、 なんだろう


でも、このモヤモヤがなければ


気分はルンルンだった


カバンを振り回しながら


鼻歌でも歌いたい気分だ。


しかし、常識はある。


いつものように普通に会社のロビーを歩く



ジェシー「おっはよぉぉ!!」



むしろ常識がないのはこの人だ



『朝からうるさい』



朝から私に飛びつく大男を


そう言いながら引き剥がす


笑い声も、ただ喋ってるだけで


ロビーにいる人全員に聞こえてるんじゃないかってぐらいの声量だ



大我「おはよ」

『おはよ、きょも』



いつも通り平和なきょもの挨拶に


これまたいつも通りに返す



大我「今日化粧濃くない?」

『そう?』

慎太郎「ほんとだ、なんか違うね」

ジェシー「お前いつもの方がいいよ」

優吾「言い方、言い方」



きょもの一言で


みんな揃って私の顔を覗く


少し恥ずかしくなって俯いた顔を


顎を持ってあげられる


急だな、


そう思い目が合ったのは


真剣そうな北斗の顔



北斗「お前誰にやられた?」

『え?』



バレないようにしたのに


こんな一瞬でバレるとは


予想外すぎて変な声が出た



北斗「誰って、」

慎太郎「え?なに?」

優吾「なにこれ」

大我「どうゆう状況、?」



真剣な北斗に対して


よくわかっていない4人



北斗「なんで腫れてるのって聞いてるの」

大我「え?!どこが?!」



そんな北斗の言葉に次は慌て出す


相変わらず忙しいな


上手く隠したつもりなんだけどな


なぁんでこうゆうときだけ敏感なんだろう


きっと樹だと思ってるんだろうな


違うのに、


さっきから北斗の目が恐ろしく怖い



『転けたの、』

北斗「嘘」

『嘘じゃないって』

北斗「転けてこんなとこ怪我するわけないから」



なかなか見逃してくれない北斗


こうゆうとこは彼のいいとこでもあり


悪いとこでもある


過保護って言ったて


別に過言ではないだろう



『樹じゃないから。』



きっぱりとそれだけ言って


北斗の体を押し返しエレベーターへと向かった


あんな怖い顔しなくてもいいのに、





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