第13話

12.
10,221
2020/11/16 05:35





何とかギリギリで会社につき


自分の机に座る


PCを起動させ社員証を首にかける



北斗「おはよ、あなた」



向かい側に座る北斗が


そう言って顔をのぞかせる



『あ、おはよう』

北斗「今日もバタバタだな」

『うるさい』



起動させた画面には


メールが何通かと資料の訂正


渋々ファイルを開け


訂正内容を確認する


ピンッと背筋を整え気合を入れた


カタカタと響くキーボードを


打つ音に合わせて


私も手を動かす


分からないとこがあれば北斗に聞いて


メールが来たら


メールの対処



北斗「はい」

『あ、ありがとう』



横に置かれたホットコーヒーを


有難くいただく


人が行き交うオフィスは


いつも通り騒がしい


そんなことをしているうちに


気づけば昼休憩の時間だった


北斗の方をチラッと見れば


まだパソコンに向かって作業中だった



北斗「あ、ごめん、先行ってて」



私の目線に気づいたのか


それだけ言うと


またPC画面に目線を移す



『いや、待ってる』



そんな私にふはっと吹き出すと


「わかった」と言って


キーボードを打つ手を早める



北斗「おっけい、終わった」



その言葉で席を立ち


2人で社員食堂へ



北斗「あれ、今日弁当じゃねぇの?」

『忙しくて、』

北斗「珍し」



そんな会話をしながら


食堂に入れば


他の4人もいつもの定位置に座っていた


珍しいな、なんて思いながらも


いつも通りきょもの横に


腰を下ろした















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