第15話

14.
9,989
2020/11/16 15:12





北斗「男?女?」

『男の人』

北斗「どれぐらいの人?」

『同じぐらい、だと思う、』



聞かれた通りに答えれば


みんな険しい顔をして私を見る



ジェシー「あなた、それいつのこと?」

『昨日の、夜、かな?』



隣で北斗が大きなため息を吐く



北斗「泊めたの?家に」

『うん、』

北斗「なんで、」

『なんでって、傷だらけだったし、あまりにも薄着だったから』



少し小さい声でそう答える


北斗の声はいつもより低い


少しだけピリついた空気に


ご飯を食べる手を止めた



大我「あ、時間、」

ジェシー「わ!やべぇ!俺たち戻るわ!」

優吾「あなた、明日事情聴取ね」



それだけ言うとトレーを持って


早足で食堂を出ていくジェシーと高地


その後に時間だから、と言って


きょもと慎太郎も食堂を出ていった



北斗「あなた、」

『ごめん、なんか』

北斗「こっち向いて」



言われた通り、


北斗を方を向いて目を合わせた



北斗「当たり前だけど何もしてないよね?」

『何もって、?』

北斗「だから、、一線は超えてないよねってこと」



やっと言葉を意味を理解し


「ないない」と否定する



北斗「よかった」



それだけ言うと


私の分のトレーも持って席を立つ



『ありがとう』

北斗「うん」



なんとなく気まずいまま


オフィスに戻り仕事を再開する


分かってる。


人を拾うことがどうゆうことかってことぐらい


ましてや、同じぐらいの男の人、


なんてなれば


あれだけ言うのもおかしくはなかった


午後の仕事も


気づけば終わっていて


何事も無かったかのように


北斗と別れた











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