第3話

写真
141
2018/08/14 05:27
晴翔
眞子〜
俺は部屋に戻って窓から隣の家の眞子を呼んだ。
すると、窓が開いて眞子が出てきた。
晴翔
この前貸した本読んだ?
眞子
あーあとちょっと残ってる。
なんで?
晴翔
あーいや普通に読んだか気になったから。そんだけ。
眞子
あ、そうだ。
懐かしい写真集見つけたからこっちおいでよ、一緒に見ようよ。
窓から窓の1メートル程の間を飛び越えて眞子の部屋へ入った。
眞子の部屋には、たくさんの写真集があった。
眞子
これこれ、多分私が引っ越してきた頃の写真じゃないかな?2人とも2歳だよ。
晴翔
ちっさくね?!
眞子
こんな小さかったんだってほんと自分なのに驚いちゃうよね〜
いろんな写真を見ていた。
眞子
これ、確か去年くらいに晴翔ママから6歳の時だっていってもらったやつだよ。
その写真は10枚くらいしかなかったが、その写真の中に、1枚だけ俺と眞子との写真じゃない写真が入っていた。
眞子
えっと、これ誰だろ。
その子は、少し高めに結んだツインテールをふわふわ風になびかせていた。
その子の表情は、さっき出会った麻里香の生意気な顔にそっくりだった。
晴翔
え、これってさっきの。
晴翔
あ、いや何でもない。
眞子の表情が曇っていた気がした。

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