黄視点
どうして上手くいかないんだろう....
僕はどうして...大事なものでさえ奪われてしまう…
青先生が好き...だったのに...
ダメだ....もう諦めると誓ったんだ...
いつまで...もいつまでも引きずっちゃダメだ...
可愛かった笑顔も
照れたあの顔も
いつも違う方を向いていた...
ただただ僕は何も出来なかった...
誰ですか....?
赤...ってもしかして...
なんで僕に話しかけるの?
赤視点
そう言われた時俺はチャンスだと思ってしまった...
だって黄君が好きなんだもん...
黄君の綺麗な鳥の子色の髪も...黄金色の瞳も...
全部全部好きだった...だけど...黄君は
ずっとずっと青先輩しか見てなかった!
優しい目も
優しい言葉も
全部全部青先輩に向けられていた...
俺はただ見ているだけしか...出来なかった...
「好きだよ」...黄くん...
だけどまだ...君が...
俺の気持ちに気づくまでは
まだ内緒にしておこう
だけど赤くんの気持ちが黄くんに届くのは...
「また近いお話」
続く...
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。