前の話
一覧へ
次の話

第3話

,
141
2021/07/09 20:12









月を見上げているのに





瞼が熱くなって 、





涙が溢れた









まるでここに私が居ないみたいに




みんな通り過ぎていく









(なまえ)
あなた
   ………好きだな 、    










呟いてみた 。





全部出したかった 。





でも 、それ以外何も出てこなかった 。





あの人への思いは 、消えることは無いのかな









瞼を閉じた時 。





────── ドンッ





鋭い衝撃が走った




地面に手が着いている




誰かにぶつかったんだと理解した









,
    うわっ !    
,
    ごめんなさい!!!    
,
    もーなにしてんの自分 !    










見上げると 、目の前に男の人の顔





………優しい目だった 。










NEXT



プリ小説オーディオドラマ