第2話

確信が持てない気持ち
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2024/07/01 14:27
1ヶ月も経とうとした頃、今度は蓮と一緒になった。

○○「あ、目黒さん、おはようございます」

蓮「おはよう○○さん。どう?
もうすぐ1ヶ月くらい経つけど、慣れた?」

○○「そうですね。細かいとことか、
ちょっと不安なとこもあるんですけど、
大体慣れました」


蓮「○○さん、可愛いからお客さんに
絡まれたりしない?笑」

○○「無い無い!無いですよ笑
第一、私、別に可愛くないですって」

蓮「そんな事ないよ?ここのお店の看板娘じゃない?」

○○「目黒さん、女の子のせるの上手いですね笑」

蓮「○○さんだけだよ」

○○「えー?ほんとですかー?笑」

蓮「ほんとほんと笑……でさ、これで1ヶ月になるじゃん?
そしたら俺、元の店に戻るんだよね。
ここの店、研修生教えるための限定期間だからさ」

○○「あ……そうでしたね。寂しくなりますね」

蓮「ホントにそう思ってる?」

○○「そりゃ、1から教えてもらいましたから。
感謝してますよ」

蓮「僕がここから移動しても、連絡してもいいかな?」

○○「もちろん、全然大丈夫ですよ」

蓮「良かった!じゃ、今度休みが合ったら
映画にでも行かない?」

○○「良いですね。最近面白い映画ありますかね」

蓮「また調べて連絡する」

○○「はい」





すると、翔太がやって来た。


翔太「お疲れ様です」

蓮・○○「お疲れ様です」

翔太「○○、そろそろ休憩時間だろ?
ゆっくり休んでこい」

○○「あ、ありがとうございます」

休憩室で、お茶を飲みながら、ふぅーっと一息つく。
温かいお茶で、お腹が温まったら、
ついつい事務のデスクに突っ伏して
ウトウトと眠ってしまった。

翔太「なぁ、蓮?俺がお前と元々知り合いってこと、
○○に知られてないよな?」

蓮「大丈夫じゃない?」

翔太「蓮さ……もしかして○○に惚れてる?」

蓮「だったら何?」

翔太「いや、別に…仲良さそうに話してたから」

蓮「翔太は?元カノ?まだ引きずってんの?」

翔太「……正直分かんない」

蓮「もしかしてさ、翔太、○○さんのこと
気になってるんじゃない?」

翔太「え?何で……無いでしょ、普通に」

蓮「ふーん。じゃ、俺は構わず○○さんに
アピールするわ。応援してくれるよね」

翔太「べ、別に良いんじゃん?蓮も休憩行っていいよ」

蓮「サンキュー」

蓮が休憩室へ行くと、デスクで眠っている
○○を見つけた。
蓮は、クスクスっと笑って近くにあった毛布をかけた。
休憩時間の少しの間、この子の寝顔を見てるのも
癒される……。

休憩時間が終わる頃、蓮がトントンと○○の肩を叩く。
相当眠りが深いのかすぐには起きない。
少し、頭を撫でる。
そしてまた、トントンっとして起こす。

蓮「○○さん?休憩終わりだよ」

○○「わっ!!やばい!!寝坊した!!」

蓮はクスクス笑いながら、

蓮「してないしてない笑
休憩終わりだから起こした笑」

○○「へ?!あ、そっか……焦った……
あれ、毛布…これ目黒さんが?」

蓮「気持ち良さそうに寝てたから。後半、頑張ってね」

○○「ありがとうございます」


○○は、仕事に戻る。


○○「店長、休憩ありがとうございました」

翔太「もしかして、寝てた?」

○○「え、バレました?」

翔太「ヨダレの垂れた跡がある」

○○「え!!やだ!最悪!!」

翔太「ぷっ笑 嘘だよ笑
でも、ほっぺに服のシワの跡付いてるのはホント」

○○「えーーーどっちも嫌なんですけどー」

翔太「この1ヶ月、けっこうシフトも
ハードだったもんなぁ。
今日、店落ち着いてたら早めに上がっていいよ」

○○「あ、ありがとうございます…」

店長、最初はつんつんしてて怖かったけど、
意外と優しいんだ…しかも天然なとこもあるし、
ちょっと可愛いかも。

○○「あ、店長も休憩行って下さいよ、
今まだ配送くる前なんで、今のうちですよ」

翔太「サンキュー。んじゃ、ちょっとだけ行ってくるわ」






そんな日々を過ごしていたある日。


○○「おはよーございます……」

蓮・翔太「おはよう」

蓮「○○さん、どうしたの?元気無いね」

○○「何か、ちょっと身体だるくて。
でも、全然、大丈夫なんで」

蓮「でも、顔もぽーっとしてるし……
もしかして熱あるんじゃない?」

そういうと、蓮は○○のおでこに手を当てる。
○○はドキドキした。

蓮「ほら、これ絶対熱あるじゃん。
ダメだよ、無理して来たら」

翔太「少し待ってて。他のスタッフ、
出られるか確認して来る」

翔太が何人かに連絡をして、スタッフを確保した。

翔太「○○、他のスタッフ手配したから、
○○は今日は帰ってゆっくり休め」

○○「何か…逆に迷惑かけてごめんなさい…」

熱のせいか、少し顔が赤く、目が潤んだ○○に見られて、
翔太はドキッとした。

翔太「迷惑とか思ってないから。
むしろ、体調悪いのに頑張って来てくれたことは
嬉しいよ。でも、自分の身体、大事にしな」

○○「はい……ありがとうございま……」


言いかけたところで、倒れ込んでしまった。

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