怖いのと嬉しいのと混ざってなんとも言えない…
つきh返り血は付いている…
聞こえてないのか…?
ずっとアイからは血が出ている
つきは……
俺はつきの側まで来た
どうやら正気に戻ったみたい…
つきは目の前のアイを見て混乱していた
………俺は気づいた
…みんながつきのことを怖がっている………
とまどうように…少しずつ言ってきた
俺はつきの手を握って、ゆっくり歩いた
つきも流石に手を握られているからかついてきてくれた
数十分歩いただろうか
俺たちの沈黙を破ったのは…
つきは何かに怯えるような顔になっていた
いつものあの明るい顔に……戻ってほしいな
いつもよりも小さい声で…つきはそう言った
その後俺たちは一度も口を開く事もなく、拠点についた
ボスもつきの返り血を見てすごく驚いて目をそらした
みんな怖がっている…
無理矢理な笑顔は辛いよ…
……つきが出ていくと
……結局、みんな自分の心配だけだ…
俺は着替えるため、部屋に行った
みんなはものすごく、気まづそうだった…
俺は今までで一番、人を心配したかもしれない
俺は着替え終わった後、真っ先にお風呂から出てくるつきを待つため、近くに座った
つきはまだ出てくる気配はない
水…持って行こう
……そういえば、俺が初めて会った時くらいは全然笑ってなかったな…
途中から笑顔になってくれた……
感情…?
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…思い出した
感情が少ない……でも今は笑顔
もしかして…
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。