ハルトside
朝食を取っていた時、アサヒヒョンが慌ただしく入って来たかと思えば…
アサヒヒョンもあの子の事気になってたんだな…って、いやいやそれどころじゃない。
ガタッッ!!!
いっせいに立ち上がる
みんな、考える事は一緒みたい
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あの子を連れて来てから丸3日
あの子は起きなかった
ジョンウとジュンギュヒョンは死んでんじゃないかとかわけわからん事で騒いでいて…
起きた…起きた…?
本当に…?
ガヤガヤうるさいメンバー達にピシャリと言い放てば、ピタッと静かになる
部屋の前まで来たはいいものの足が少しすくんだから、我らが最年長を前に押し出す
おいまじかよ
女の子は綺麗な顔を歪めてヒョンソギヒョンを凝視している
緊張してるらしく、早口でまくしたてる俺。
…を、後ろでバカにしてるジョンウ
よし、あとで〆よう
聞こえるか聞こえないかくらいの声でそう呟く女の子
そう優しく伝えるも、再び黙り込んでしまう
どうしよう…
全く答えてくれない…
心なしかこちらを睨んでいるようにも見える
人に…女の子に睨まれたのは初めてで、流石に凹む。
頼むよ、ジェヒョギヒョン
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。