第2話
2 JEside
ジェヒョクside
ハルトとココアを買って帰路につく
今日は一段と寒い気がするなぁ…
雪もいつもより積もってる
寒い中黙っているのがなんか嫌で、ハルトに話しかける
けど、隣から返事は返ってこない
今、僕が先に話しかけたんだけどなぁ…なんて、少しだけモヤっとした
まぁどうでもいい事けれど。
ハルトが指差す方…こんな雪が降り積もる中、路地裏の陰にうずくまってるナニか。
…人間?
こんな夜遅くに?こんな寒い日に?
まさか、そんな訳ないだろう
ホームレスかな?とも思ったけど、それにしては小さい気がするんだ。
…子供?
こんな日に、一人で?
慌てて彼の腕を掴む
こんな所で無駄な男前披露しなくていいのにね。
本当、自分勝手で後先考えずに行動しようとするんだから…
僕にココアを持たせると走ってそのナニかに近付いて行くハルト
"彼らしくない"
そう思ってしまった。
失礼なのは承知だけど、ハルトがこんなことするなんて、初めての事なんだよ
そんな事を考えながら、僕もそのナニかに近付いてみたんだ。
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それがあなたとの出会い。