ヒョンソクside
隣で静かに、そして無駄なく話し始めるジェヒョク
本当に流石だと思う
俺はただ静かに座ってる事しか出来ないから…
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ジェヒョクは全て話した。
どこで出会ったのか、
なぜ警察や病院へ連れて行かないのか、
女の子の体に刻まれた痛々しい痕の事も、
その子が今どこにいるか、
これからその子をどうするのか…
最後にそう、付け足して。
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最初に口を開いたのはイェダムだった
ふわりと優しく微笑む彼らに、いい弟を持ったなと胸が熱くなる
ポツリ…気付いたら呟いていた
なぜかすごく視線を感じる
ウンウンと首を縦に振る弟達
ジェヒョクがクスクスと笑う
つられて笑えば、弟達も一緒になって微笑んだ
あぁ本当に、いい仲間を持ったな
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。