第3話
3HRside
ハルトside
俺らしくないな…
近付いてみたはいいものの、ふとそう感じてしまう。
自分でも、なぜこんなに妙な胸騒ぎがするか分からない
ただ、よくわかんないけど、思ったんだよ
このナニかを見つけた時、絶対に見捨てたらダメだって。
知らないふりをして通り過ぎたら、この後絶対に後悔するって。
…よく分からないけど。
ジェヒョギヒョンの声で我に帰る。
そして、目の前にあるナニかを見つめる
どう見てもソレは、うずくまってる人間で…
ピクッと動く。
…女の子?
恐る恐るもう一声かけて見る
これでおっさんだったら逃げてやろうかな
顔を上げるナニか。
ソレは正真正銘、どこから見たって人間の女の子で…
ただ、その子が顔を上げた時、俺とジェヒョギヒョンが動けなかったのは、ゾッとするほど、その子が美しかったから。