第2話

毒林檎の誕生
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2020/06/01 12:45
とある町に、一人の女性が住んでいました。
その女性は藍色の髪が日光に輝き、其の林檎の様に赤い目は、人々の目には美しく写ったようでした


然し、其の女性は、昔から、少し、可笑しい女性でした。
幾度も幾度も自殺未遂を繰り返し、町の人も「玉に瑕」と云う程でした。
……そんな彼女にも、春が来ました。白髪の、何時も皆から、日蔭者として、指を指して、笑われている、髪の長い少年に、恋をしました。
白髪の少年は、体が弱く、彼女が、何時も、傍に居ました。
其の少女も、其の少年と会ってから、自殺する事も減り、町の人は、手のひらを返して、少年を、救世主と、称賛しました。












然し、其の翌年、少年は、毒を混ぜられ、死んでしまいました。
町の人は、少女の様子が気掛かりで、毎晩毎晩、彼女の家に行っていました
……けれど、彼女は狂っていました。
今まで見せなかった程の輝きを放った笑顔で、町の住人と話していました。
……其の一ヶ月後、其の少女は、一枚の手紙を残して、町から、消えました。
その後、其の手紙を読んだ者だけが、重篤や、唐突な死を迎えました。
何故かと云うと、其の手紙には、毒が塗られていたのでした。
……其処で、町の住人は何故彼女が笑っていたのか、理解したのでした──────────。












イメージ画
毒林檎状態
異能発動時
林檎状態

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