そうだ、確か出席番号順の席で今隣だから…………
しめちゃんと掃除当番だ……………
気まづい2人の空気を察したか、海ちゃん先生は
と終礼を無理やり終わらせた。
2ヶ月経っても全然話せなかった。
その2ヶ月後がこんな気まづい形で話さないといけなくなるとは………………‼
私は机と椅子を下げだした。
置き勉が多すぎる机に、グラリとよろけたその時。
横から両手が伸びて、片方は机を、片方は私を支える。
静かで無口で毒舌で、その割に整った顔。
しめちゃんだ。
無愛想に机と椅子を下げながら、淡々と話すしめちゃんは、私が好きになった不器用だけど優しいしめちゃんで。
また心を撃ち抜かれる。
これにはいと答えられたら。
もういいの、片想いで諦めよう。
そう思い、今までで1番のウザ絡みをする。
良かった、私嫌われてなかった。
無事仲直りした私には、前のハイテンションが戻った。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!