前の話
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草薙理解が最も大切にしているもの…それは秩序を正すことである。
閲覧注意
こらそこの2人!依央利さんに何でも頼らないで下さい!
そこの3人もダラダラしてないで!掃除するかなにかしましょうよ!秩序が乱れてますよ!
依央利さんも!何でもかんでもやらないで下さい!
皆さんも為になりませんよ!
猿川「ああ!うぜぇ!なんだよあいつ!」
猿川慧はリビングのソファにもたれかかりながら、みんなに聞こえる音量で叫ぶ。
テラ「まぁね…あれは前からだけど最近はちょっと酷いよね…」
さっきまで手鏡に釘付けになっていたテラも猿川の話に耳を傾けてため息を吐きながら、話す
依央利「うん…なんというか…邪魔っていうか」
台所で作業中の依央利も
いつもは愛嬌が良いが、流石に理解には呆れていたようだった。
ふみや「まあお前らがそう思うのもしょうがないよな……」
大瀬「……」
ふみやの隣に座っている大瀬は話が聞こえていないのか…俯いたまま、話には入ってこなかった
天彦「なんとかなりませんかね…あれ」
今さっき、リビングに訪れた天彦も話に入ってきて、小さなため息をついた
天彦まで理解に呆れているようだった。
珍しい、天彦がそんな態度を取るとは、
しかも理解を「あれ」呼びするなんてㅤㅤㅤㅤㅤㅤ
これで草薙理解以外は全員揃った。
家のリビングには重たい空気が流れ、しばらく沈黙の時間が続いた。
?「あ、あの…!」
テーブルの方から声が聞こえる
声と同時にガタンと机を叩き、椅子から立ち上がった
それはさっきまで一言も話さなかった大瀬だった
大瀬は口を開き、しばらくしてゆっくり話し出した。
大瀬「そ、そこまでしなくても、いいじゃないですか…」
大瀬はだんだん俯いて、モジモジしながら話す。
さっきまで静かにしていたのに急に喋り出すもんだから
みんなびっくりして大瀬の方を見た。
大瀬「み、皆さんが理解さんにうんざりしているのは、分かります。でも!理解さんはそれだけ皆さんのことを思っているんです!
なので…そんなこと言わないであげて下さい…!」
はぁはぁと息切れする大瀬を無視し、
猿川「んなこた知るか!こっちはその変な偽善行動みんな迷惑してんだよ!」
猿川はこれでもかというくらいに大瀬に圧をかけた
大瀬「で、でも…!」
大瀬「でも…」
大瀬はまだ何か言おうとしたが、猿川の圧に負けたのか、それとも猿川の言葉に納得してしまったのか…これ以上話すことはなく、ずっと黙ったまま俯いているだけだっだ。
依央利「猿ちゃん落ち着いて!」
依央利はすぐに台所から猿川のところまでかけつけて
焦りに焦った表情で、
落ち着かせるよう要求する。
猿川「悪い…少し言い過ぎた。」
大瀬「こちらこそすみません…」
その時
ガチャリとリビングの扉が開いた音がした。
その音の正体を確認しようと振り返るとそこには
唖然とした表情の草薙理解が居た。
理解「ど、どうしたんですか皆さん…そんな大声出して」
天彦「理解さん…」
依央利「か、会話、聞こえちゃってました?…」
理解「い、いえ」
場の空気は静まり返っていた
理解の表情を見る限り会話を聞いていたに違いない
そしたら理解は先程の表情を一瞬で変え
6人を見て微笑んだ
理解「何もないのなら良かったです、誰かが喧嘩でもしたのかと思って」
理解「ほんとに良かったです…」
大瀬「理解さんあの!…」
理解「では、私は部屋に戻りますね」
そう言ってすぐに出ていってしまった。
新作です。
2話完結












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。