家に帰る
正直帰り道は覚えていない…
ベットに寝っ転天井に向かってぼやく
数日後には 入試だというのに
勉強する気が起きない
先生とならやる気が出るのに…
そんなことを考えていると
携帯がなった
私の気分とは裏腹に明るいリズム
画面を見ると幼馴染の燈馬からだ
幼馴染の燈馬は
私と同じ高校を受験しようとしてる
彼のレベル的には無理があると思っていたけど
今では合格圏内になったしい
めんどくさいけど断るのもなぁ
仕方ない
早い…
ちゃんと勉強してんのかなぁ私が言えたことじゃないけど
コンコン
返事をする前にドアが開いた
弟の郁人だった
寝っ転がったままのだらしない体勢で
情け無い…
こういう時郁人が一番に気づく
優しい性格からだろう
私の家では共働きの両親に変わって
私たちが兄弟で家事を分担してる
今日は私の番
ベットから出て動き出そうと思ったら
私の返事を聞かずに
郁人は一階に降りていった
また1人の時間…
さっきのことを思い出す
はぁ とため息
あの事と郁人以外はいつも通り変わらない
周りの人にはきづかれたくないな…
そんなことを考えていると眠ってしまった
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。