最近おかしい
普段の生活はなんて事のない
ただ 先生
杠先生とだけまともに話せない
固まったり テンパったり
そんな自分がすごく情けない…
なんなんだろう
今年の夏は異例の暑さで
終業式を教室内で行うことになったらしい
とてもありがたい
涼しくて気持ちいいし
寝てても良さそう
席に着くようにと促す放送がなっている間に
杠先生が入ってきた
まじか
寝れなさそう
ざわざわしたまま始まった終業式を
教頭先生の言葉に
笑ってしまった
明日からの夏休みはほぼ毎日学校だ
県大会に出場することとなり
毎日の練習をクタクタになる程行っている
小声で後ろから注意される
振り返ると 杠先生
小声で話してたのに…
雛と話している間に
校長先生のお話が終わっていた
え?
それまでやるの?
みんな 驚いているとイントロが流れ始め
今日が始まった
みんなが戸惑って歌わずにいると
後ろから大きな声で
杠先生が歌ってた
てか音外れてる…
みんな一瞬の出来事に再度驚く
間があって笑い声
照れながら歌い続ける先生
クラスのみんなは笑いながら歌い始めた
このクラスいいな
最後の年が 先生でよかった
一風変わった終業式が終わって
あとは成績表の配布だ
終業式で今日は部活がない
早く帰りたいなぁ
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!