ルチカが、ハカセに作られて、
まる1年がたった。
研究室では、ハカセが、いつものように
発明の仕事をしていた。
ハカセが、荷物を置くと、後ろから
トンと叩かれた。
青空の中、ハカセとルチカが
散歩をしている。
考えるハカセだったが、今日の
日付が、出てこない
ルチカが、嬉しそうにそう、言った。
ハカセは、あくびをしながら
しゃべった。
ハカセは、不思議そうな顔をして
ルチカに質問をする。
ルチカは、目から涙をあふれさせながら
研究所に走っていった。
のこされた、ハカセは、うーーんと
考えるが、何も思い出せない
ハカセは、研究所に戻ると、
ズーーーンと、落ち込んだ顔をしていた。
ハカセは、椅子にドスっと座ると
深いため息をついた。
そして、今起きたことを、メールさんに
話した。
ハカセは、ガクッと落ち込むと、
机に顔をふせた。
ガバッと、立ち上がると、ハカセは
ようやく思い出した。
今日が、何の日か・・・・
ルチカの、部屋にあわてて入る
ハカセ
ハカセに、ガバッとルチカが
抱きついた。
その夜、ルチカの誕生日会を3人でした。
ケーキをほうばりながら、みんなに
笑顔がこぼれた。
ハカセは思った。きっと、これからも
君の大切な記念日を、みんなで
お祝いして暮らすんだろうと。
ルチカは、考えると笑顔で
と、言った。
研究所の中で、ケーキを食べながら
幸せな時間をすごした3人。
ハカセは、未来で起こるだろう、新しい
思い出を想像しながら、クスクスと笑った。
おわり
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。