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第36話

35話
「でも、いつかふと分かるんだって」

なっちゃんの話に耳を傾けながら、
試合を見ていると、
晴人からパスを受け取った工藤が相手をかわし、
ダンクシュートを決めた。

工藤はみんなとハイタッチしたあと、私を見た。
そして服で首の汗を拭いながら、
少しぶっきらぼうにピースサインを向けた。

朝、けんか別れみたいになったからだろうか。

私も同じ様にすると、
工藤は無邪気な子どもみたいに笑った。

「ーーでね、
その人の笑顔がいっちばんドキッとするの!
それが、恋なんだよ。…って、聞いてる?」

聞いてる…

ただの無邪気な笑顔が、
いっちばん、ドキッとするのは…

「おーい?」

私の目の前で、手をひらひらと振るなっちゃん。

『なっちゃん』

「ぁ、聞いてた。なに?」

『私、』

ビーッ、ビーッ、ビーッ。

私の言葉に驚いたなっちゃんの声は、
同時に大きく響いたタイマーにかき消された。

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16/like THE RAMPAGE/LDH ○インスタにて短編ストーリー投稿中. ○Instagram account for story→ as.81.03
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