遅くなってごめんなさい…!!
あなた side
真)おーい、あなた!
真)オウ!お前なんつー顔してんだよ?笑
真)こっち来いよ!
真)あなた…
なんで、なんでそんなに悲しそうに笑うの…?
俺を独りにしないでよ…
真)あなた…マンジローを頼んだぞ
真)お前が1番、アイツを分かってるだろ…?笑
真)だめだ。お前はまだコッチに来ちゃだめだ。
真)お前は十分頑張ってる。わかってるよ
真)あなた…ごめんな…?
真)こうでもしないとお前、行かないだろ…ッ?
真)ッ…本当にごめん、
真)…もう、コッチ来ちゃダメだぞ?
そう聞いたのに、真くんはまた行っちゃって。
そして ブワッと一気に辺りが真っ暗になる
ガンッ…
何か鈍い音が聞こえ、音の正体を確かめるべく下を向くと…
'' あの時 '' の光景が広がってる
ッ…一虎…だ、
でも、今ならッ…まだッ…
スルッ…
止血をするべく真くんに触ろうとすると、
手がスルッと真くんの体を通り抜ける
触れない。
悲しくて悔しくて、辛いはずなのに。
1粒も涙が出ないのはなんで?
夢なら、早く覚めてよ…
こんな悪夢、見たくなんか…なかった、
パチッ
白い天井。
この、嗅ぎなれた独特の匂い。
あぁ。病院だ。
ガラガラ…
一虎が、憎い。
わざとじゃない事なんか、分かってる。
だけど、だけど…
真くんじゃなくても、罪から逃れるために罪を犯して人を殺そうとした一虎。
でも1番許せないのは、
その場にいたのに、何も出来ずにただ見てた、無力な自分。
生きてちゃだめだ、無力な俺が、生きてていいわけない
じろに、本当は嫌われてるかもしれない。
'' 死ななきゃ ''
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。